江戸の朝焼け

『江戸の朝焼け』は、1980年9月4日から1981年3月26日まで、フジテレビ系列で毎週木曜21時から21時54分に放送された全28話のテレビ時代劇です。『江戸の旋風』から続く江戸シリーズの第6弾として制作されました。

舞台は江戸時代・天保初期。八丁堀の定町廻り同心である島佐太郎と、その実父で岡っ引きの湊や清兵衛、そして清兵衛の義理の息子（養子）である辰吉の親子三人が、様々な事件や暴力、権力に立ち向かい、解決していく物語です。彼らは、事件の被害者や市井の人々に対して、常に人情と愛情を以って接しました。

特に、辰吉は隠れ目明かしとして、普段は遊び人に扮し、悪事を働く者たちを探る活動をしています。彼の武器は、髪に差した手裏剣や、相棒である常松が使う鉄かぎ付きの投げ縄です。これらの武器を駆使し、悪を暴いていきます。

主な登場人物

島佐太郎: 八丁堀の定町廻り同心。正義感が強く、人情味あふれる性格。演じるは沖雅也。
湊や清兵衛: 佐太郎の実父で岡っ引き。経験豊富で頼りになる存在。演じるは小林桂樹。
辰吉: 清兵衛の養子で、隠れ目明かし。遊び人として潜入捜査を行う。演じるは鹿賀丈史。
駒屋惣次郎: 物語のキーパーソンとなる人物。演じるは夏木陽介。
常松: 辰吉の相棒で、鉄かぎ付きの投げ縄を操る。演じるは渡辺篤史。
棚橋半之助: 物語に関わる重要人物。演じるは長門裕之。
おうた: ナレーションや劇中にも登場する。演じるは佐藤友美。
おせん: 物語を彩る女性。演じるは松原千明。

制作スタッフ

企画は中本逸郎、プロデューサーは広岡常男と市川久夫が担当。脚本は各話ごとに異なり、監督も放映リストに記載されています。音楽は渡邊岳夫が担当し、時代劇らしい雰囲気を盛り上げています。殺陣は宇仁貫三が担当し、迫力あるアクションシーンを作り上げています。現像は東京現像所、協力は円谷プロダクションが担当し、製作は東宝株式会社とフジテレビが行いました。

主題歌は、佐藤友美が歌う「あなたかも知れない」。作詞はちあき哲也、作曲は渡邊岳夫、編曲は青木望が担当しました。

番組の次回予告ナレーションは納谷悟朗が担当していました。

『江戸の朝焼け』は、当時の時代劇ファンを魅了し、現在でもその面白さは色褪せていません。勧善懲悪の物語でありながら、登場人物たちの人間ドラマを丁寧に描いた作品です。

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