江戸の用心棒 (1981年のテレビドラマ)

江戸の用心棒

『江戸の用心棒』は、1981年4月2日から9月24日までフジテレビ系列で放送されたテレビ時代劇で、全26話から成ります。本作は『江戸の旋風』に続く『江戸シリーズ』の7作目で、毎週木曜日の21時から21時54分まで放送されました。

概要

物語の舞台は江戸。主人公は正義感の強い剣客・青江又八郎です。彼は奥州高沢藩を浪人して江戸にやってきて、浅草に住んでいます。又八郎は、素浪人の細谷源太夫や、博打にうつつを抜かし家を勘当された旗本の三男坊・米坂八内と出会います。三人は口入れ屋の吉蔵から仕事を得て日々を過ごしていたところ、周囲で次々に発生する難事件に巻き込まれ、これらの事件を解決するために力を合わせるストーリーです。

本作は、藤沢周平の時代小説『用心棒日月抄』を原作としており、初めてのテレビドラマ化が実現した作品でもあります。

スタッフ

『江戸の用心棒』の企画は白川文造（フジテレビ）と香取雍史（東宝）が担当。音楽は津島利章、殺陣は楠本榮一や美山晋八が手がけ、特技には宍戸大全が参加しました。プロデューサーは西岡善信、永田頭寿、砂原博泰が務め、製作は東宝株式会社、映像京都、フジテレビの共同によります。

キャスト

主演の青江又八郎を演じたのは古谷一行で、米坂八内には田中健、細谷源太夫には夏木勲がキャスティングされています。さらに、近江屋吉蔵役には笑福亭仁鶴、平沼由亀には中井貴恵、細谷葵には服部妙子、又八郎の祖母には三宅邦子が配役され、長屋のおかみに三島ゆり子、おいね役には桐原五月が起用されています。

主題歌

主題歌『漂流船』は千葉和臣（海援隊）が歌い、作詞を三浦徳子、作曲を千葉和臣、編曲を安田裕美が担当しました。心に残るメロディーが物語に彩りを添えています。

放映リスト

このドラマは、放送期間中に多くの視聴者に愛され、さまざまな難事件を解決する剣客たちの姿が記憶に残りました。明快なストーリー展開と個性的なキャラクターたちが魅力であり、視聴者を引き込む要素となっています。

日本のテレビドラマ史の一端を担ったこの作品は、当時の視聴環境や時代背景を反映しつつ、日本の文化や人情をも大切に描いた名作といえるでしょう。

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