江戸川台

江戸川台

江戸川台（えどがわだい）は、千葉県流山市の北部に位置する地域名です。本稿では、流山市の地名である江戸川台西一丁目から四丁目（郵便番号270-0115）および、江戸川台東一丁目から四丁目（郵便番号270-0111）について解説します。

地理

江戸川台は流山市の北部に位置し、1960年代に千葉県住宅協会によって開発された戸建住宅街です。かつては「狐の野」、「兎の村」、「県北のチベット」とも呼ばれた樹林地帯で、農家が一軒存在するのみでした。開発地域全体を「江戸川台」と称しますが、住所は東武野田線より西側を「江戸川台西」、東側を「江戸川台東」としており、「江戸川台」という地名は存在しません。

江戸川台東一丁目には東武鉄道野田線江戸川台駅があり、江戸川台東二丁目には江戸川台駅前商店街、江戸川台東三丁目には市立江戸川台小学校、流山江戸川台郵便局、江戸川台西二丁目には江戸川台西口商店街があります。

東はこうのす台・柏市みどり台、西は美原・中野久木・富士見台、南は東初石・西初石・上新宿・柏市西原、北は東深井と隣接しています。駅前の扇状の住宅のつくりは、田園調布をモデルに作られたと言われています。

歴史

1950年代、千葉県の計画課は、日本初の住宅団地である八千代台団地（千葉県八千代市）と同じ手法で流山市内に住宅団地を建設する計画を立てました。当初は市東部の向小金新田（現：向小金・松ケ丘）が候補地でしたが、先行して民間業者が土地買収を始めたため断念。その後、東武鉄道野田線豊四季駅・初石駅間、初石駅・運河駅間が新たな候補地となり、山林が中心で大地主が多く、用地取得が行いやすかった後者が選ばれました。

同時期に日本住宅公団（現：都市機構）も現地を取得しようとしましたが、当時の流山町長が公団賃貸住宅よりも戸建分譲住宅の方が町への協力度合いが高いと判断し、日本住宅公団による開発を断り、千葉県住宅協会による現在の分譲戸建住宅街が建設されました。

地名の由来

「江戸川台」という地名は公募によって決定されました。地域の西を流れる江戸川にちなんでおり、290名の応募の中から10名が提案した名称です。流山の歴史は江戸川の歴史でもあることから選ばれました。採用されなかったものの、「みづほ台」、「清和台」、「東武台」、「葛飾台」、「あかね台」、「霞ヶ丘」、「ひばりが丘」が佳作として選ばれました。その他にも「武蔵野台」、「東台」、「松風台」などの候補がありました。

沿革

1957年（昭和32年）：公募により、「江戸川台」の名称が決定。
1958年（昭和33年）
2月16日：東武野田線江戸川台駅開業。
2月21日：江戸川台東・江戸川台西を新設。
3月：街開きが行われ、第一次入居募集により、江戸川台東（現：江戸川台東一丁目）に木造住宅320戸、店舗15戸が建設。
4月25日：丁目分けが行われ、江戸川台東一丁目～四丁目、江戸川台西一・二丁目となる。
9月：第二次入居募集により、江戸川台西一・二丁目で入居。
1970年（昭和45年）2月10日：江戸川台東の一部がこうのす台、江戸川台西五丁目が富士見台に編入。

世帯数と人口

2017年（平成29年）11月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

江戸川台東：データは省略
江戸川台西：データは省略

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

省略

施設

東武鉄道野田線江戸川台駅
流山市立江戸川台小学校
流山市役所江戸川台駅前出張所
流山市中央図書館北部分館
流山江戸川台郵便局
千葉銀行江戸川台支店
京葉銀行江戸川台支店
千葉興業銀行江戸川台支店
東京ベイ信用金庫江戸川台支店

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