江戸真樹

江戸 真樹（えど まき）

1970年12月26日生まれ。1980年代後半に活動した元アイドル歌手。本名は江戸真樹で、出身地は和歌山県西牟婁郡日置川町（現在の白浜町）です。身長は153cm、血液型はA型。

経歴と人物

江戸氏のキャリアは、1986年2月に中学三年生として出場した「ライオン健康プリンセスコンテスト」でグランプリを獲得したことから始まりました。この栄冠を機に、同年7月23日、トーラスレコードよりシングル「I Love あのコ・夏のMaki」をリリースし、アイドル歌手としての第一歩を踏み出します。これまでに2枚のシングルを発表しており、デビュー時のキャッチフレーズは「かわいい江戸時代御突入！」というユニークなものでした。

コンテスト受賞後、すぐにCM撮影のため約2週間のサイパン滞在を経験しました。これにより、故郷で開催された中学校の卒業式に出席することは叶いませんでした。中学卒業後、江戸氏は単身東京へと移り住み、所属事務所の社長宅に身を寄せながら芸能活動を開始しました。

しかし、高校へは進学せず、仕事以外の場で同年代の友人を作る機会がほとんどありませんでした。慣れない都会での生活や孤立感からストレスを募らせ、故郷への強い郷愁にも苛まれていました。心労から自然と体重が落ちたのですが、周囲からその変化を肯定的に捉えられたことが、さらなる減量への動機付けとなります。しかし、極端な食事制限は心身を蝕み、やがて摂食障害を発症。デビュー時の体重46kgから、わずか10ヶ月で32kgまで激減するなど、健康状態は危険なレベルに達しました。

診断の結果、原因は精神的な疲労によるものと判明。事務所との話し合いを経て、健康回復を最優先にするため一時的に活動を休止し、地元である和歌山へと帰郷しました。事務所側は江戸氏の復帰を歓迎する姿勢を示しており、江戸氏自身もその意思を持っていましたが、休業期間中に新たな出会いがあり、妊娠が判明します。出産と育児を両立しながらアイドルとして活動を続けることは困難と判断し、そのまま芸能界から身を引くこととなりました。

芸能界引退後、18歳という若さで最初の結婚を経験しますが、後に離婚。その後も二度の結婚と離婚を繰り返し、現在までに計三回の離婚を経験しています。四人の子供に恵まれ、さらに四人の孫がいるなど、賑やかな大家族の祖母でもあります。

学生時代はバレーボールに打ち込み、特に全日本チームで活躍していた田中幹保選手を応援していたという一面もあります。

2016年12月23日には、TBSテレビの番組『爆報! THE フライデー』で、引退後の彼女の姿や現在の生活が紹介され、大きな反響を呼びました。同番組が放送された2016年当時は、一度離婚を経験した長女や孫たちを含む家族9人で生活していたとのこと。しかし、2018年5月の時点では、長男と三女と共に公営住宅で暮らしていることが伝えられています。

音楽

シングル2枚（全てトーラスレコードよりリリース）

CM

ライオン Ban16

アイドルとしての短い期間に心身の苦難を経験し、その後は複数回の結婚と離婚、そして大家族の母・祖母として波乱万丈な人生を送りながらも、力強く生きている江戸真樹氏の歩みは、多くの人々に知られることとなりました。

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