池上司

池上司

池上司（いけがみ つかさ、1959年5月19日 - 2020年2月14日）は、日本の小説家。

経歴

東京都出身。明治大学文学部を卒業。小説家・脚本家である池宮彰一郎（本名：池上金男）を実父に持つ。
広告代理店勤務などを経て、父・池宮彰一郎の秘書を務めた後、1996年に小説『雷撃深度一九・五』で作家デビュー。以降、戦争冒険小説、軍事サスペンス小説を中心に執筆活動を行った。

2020年2月14日、埼玉県さいたま市桜区内で小型オートバイを運転中にトラックとの交通事故に遭い、搬送先の病院で死亡が確認された。60歳没。

主要作品

小説

雷撃深度一九・五
単行本：新潮社、1996年7月、ISBN 978-4104127016
文庫本：文藝春秋、2001年1月、ISBN 978-4167206024
作者のデビュー作。太平洋戦争末期、帝国海軍の潜水艦イ58によるアメリカ海軍重巡洋艦インディアナポリス撃沈の史実を基にした軍事フィクション。2009年公開の映画『真夏のオリオン』の原作。

八月十五日の開戦
単行本：角川書店、2000年5月、ISBN 978-4048732260
文庫本：角川書店、2004年7月、ISBN 978-4043757015
1945年8月15日の終戦後、千島列島への侵攻を開始したソ連軍（赤軍）に対し、日本軍将兵が敢然と戦いを挑む姿を描く。

真珠湾―十二月八日の終戦
単行本：角川書店、2002年2月、ISBN 978-4048733526
文庫本：角川書店、2004年11月、ISBN 978-4043757022
1941年12月8日の太平洋戦争開戦前夜、緊迫する海軍内部の人間模様を克明に描いた作品。

無音潜航
単行本：角川書店、2004年11月、ISBN 978-4048735674
文庫本：角川書店、2007年1月、ISBN 978-4043757039
北朝鮮の核問題を巡る国際的な緊張が高まる中、黄海を舞台に、海上自衛隊の潜水艦「さちしお」が謎の敵から執拗な攻撃を受ける。

ミッドウェイの刺客
単行本：文藝春秋、2005年7月、ISBN 978-4163241302
文庫本：文藝春秋、2007年7月、ISBN 978-4167206031
1942年6月、帝国海軍の潜水艦イ168がアメリカ海軍の空母ヨークタウンを撃沈した史実を基にした軍事フィクション。

ゲーム・メーカー
単行本：KADOKAWA、2018年6月、ISBN 978-4041044636

メディア化

映画

真夏のオリオン (2009年、東宝)
出演：玉木宏、北川景子
監督：篠原哲雄
監修・脚色：福井晴敏
原作：『雷撃深度一九・五』

漫画

イ-58浮上せり
集英社、2002年11月、ISBN 978-4834231779
画：柴山薫
『雷撃深度一九・五』の漫画化作品

脚注

関連項目

日本の小説家一覧
* 架空戦記作家一覧

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