沖の島 (愛媛県)

沖の島（おきのしま）

沖の島は、愛媛県宇和島市に属する無人島で、宇和島市の沖合、日振島の約600m沖に位置しています。面積は0.18平方キロメートルと小規模な島ですが、その自然と歴史は訪れる人々を魅了します。

地理と自然

沖の島の最高標高は70mで、アコウなどの樹木が自生しています。周囲には砂洲が広がり、特に東部の砂洲にはハマユウが群生しています。このハマユウの群生は、愛媛県指定の天然記念物にも指定されており、島の貴重な自然景観を形成しています。かつては害虫により壊滅的な被害を受けましたが、地元中学生らの尽力により再生しました。

島のすぐ東には、同じく無人島の竹ヶ島が存在します。この二つの島は、宇和海の自然を象徴する存在として、その景観を守り続けています。

歴史

太平洋戦争以前には、沖の島は日振島北部の能登集落の漁民たちがテングサなどを採取する共有地でした。現在でも、島の周辺は好漁場として知られています。

1977年には、島の南岸に桟橋が設置されましたが、定期航路は存在しません。また、1962年には、1949年のデラ台風による犠牲者を追悼するための日振島遭難者慰霊碑が、遭難現場に最も近いこの島に建てられました。この慰霊碑は、過去の災害を忘れないための重要な場所となっています。

行政区分

1889年12月15日、町村制度施行により、沖の島は北宇和郡日振島村に属することになりました。その後、1958年4月1日に宇和海村となり、1974年4月1日に宇和海村が宇和島市に編入されたため、現在は宇和島市の一部となっています。

アクセス

沖の島へは定期航路がないため、個人でのアクセスは難しいです。しかし、その自然と歴史は、訪れる人を魅了する力を持っています。

関連項目

沖之島（沖の島の別表記）

外部リンク

沖の島 - 国土地理院地図
愛媛県北宇和郡日振島村 (38B0130027) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ
愛媛県北宇和郡宇和海村 (38487A1968) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ
* 県指定　ハマユウ宇和島市 天然記念物 - 沖の島についての概説

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