沖縄県道39号線

沖縄県道39号線：那覇の主要幹線「国際通り」

沖縄県道39号線は、那覇市泉崎の那覇バスターミナルを起点とし、安里の安里三叉路を終点とする全長2kmの一般県道です。この路線は、特に県庁前交差点から安里三叉路までの区間が「国際通り」として広く知られています。路線名こそありませんが、那覇市内における重要な交通動脈として、多くの人々に利用されています。

概要

この県道は、那覇市の中心部を東西に横断し、以下の特徴があります。

起点：那覇市泉崎（那覇バスターミナル）
終点：那覇市安里（沖縄県道29号那覇北中城線・安里三叉路）
総延長：2km（実延長も同じ）
通過自治体：那覇市

道路構成

県道39号線は、以下の道路と交差しています。

泉崎橋通り（那覇市道）
沖縄県道42号線（県庁前交差点、県庁方面は県庁前通り、国道58号方面は御成橋通り）
沖縄県道221号那覇内環状線（県庁前交差点、県道42号と重複）
松尾消防署通り（那覇市道、旧県道222号）
一銀通り（那覇市道、旧県道222号）
沖映通り（那覇市道、むつみ橋交差点）
平和通り（那覇市道、歩行者専用）
沖縄県道29号那覇北中城線（崇元寺通り、終点）

また、沖縄都市モノレール（ゆいレール）の牧志駅と交差しています。

主要施設

沿線には、多くの主要施設があります。

那覇バスターミナル（起点）
琉球新報本社ビル
那覇市役所
沖縄県庁舎（議会棟が面している）
パレットくもじ
リウボウ（デパート）
県庁前駅（沖縄都市モノレール）
てんぷす那覇（旧国際劇場跡地）
那覇市伝統工芸館

かつては沖縄三越もこの通り沿いにありましたが、現在は閉店しています。

交通規制

県道39号線では、バスレーン規制が実施されています。

安里三叉路→県庁前交差点：7:30 - 9:00
県庁前交差点→安里三叉路：17:30 - 19:00

これらの時間帯は、バス、タクシー、原付、自動二輪車、軽車両、警察が許可した車両以外は通行止めとなります（土日祝・1月2日〜3日を除く）。

路線バス

那覇バスターミナルを発着する国際通り経由のほとんどの路線バスが、この道路の全区間を通行します。特に、国際通りトランジットモールに対応したダイヤでは、一部路線がバスターミナル前 - パレット久茂地前交差点間を通過する場合があります。また、一部路線は蔡温橋交差点 - 安里三叉路間を通過します。

全区間通る主な路線は以下の通りです。

4番・新川おもろまち線
10番・牧志新都心線
14番・牧志開南循環線
20番・名護西線
23番・具志川線
24番・那覇大謝名線
25番・那覇普天間線
28番・読谷（楚辺）線
29番・読谷（喜名）線
56番・浦添線
63番・謝苅線
80番・与那城線
88番・宜野湾線
90番・知花（バイパス）線
97番・琉大（首里）線
98番・琉大（バイパス）線
101番・平和台安謝線
110番・長田具志川線
120番・名護西空港線
125番・普天間空港線
256番・浦添てだこ線
333番・那覇西原（末吉）線
346番・那覇西原（鳥堀）線

バスターミナル前 - パレット久茂地前交差点のみを通る路線も多数あります。

国際通りのみを通る路線や、バスターミナル前 - パレット久茂地前交差点と蔡温橋交差点 - 安里三叉路のみを通る路線も存在します。

歴史

県道39号線の歴史は古く、以下の変遷を辿ってきました。

1934年：松尾 - 安里間に新県道が新設
戦後：「国際通り」の通称が定着、「奇跡の1マイル」とも呼ばれる
1953年：琉球政府道牧志線として指定
1965年：琉球政府道39号線となる
1972年：日本本土復帰に伴い県道39号線となる
1974年：バスレーン規制が開始
1988年：那覇警察署が移転
1990年：現在の沖縄県庁舎（行政棟）が完成
1991年：パレットくもじ完成
2004年：てんぷす那覇オープン
2007年：国際通りでトランジットモール開始

関連項目

国際通り
* 沖縄県の県道一覧

県道39号線は、那覇の歴史と発展を物語る重要な道路です。その交通機能だけでなく、商業・文化の中心地としての役割も担っています。

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