沖縄県道86号南風原知念線

沖縄県道86号南風原知念線について

沖縄県道86号南風原知念線は、沖縄本島南部の南風原町山川から南城市知念吉富に至る、全長約16kmの主要地方道です。この道路は、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしており、観光客にとっても利便性の高い道路となっています。

概要

起点: 島尻郡南風原町字山川（実際の起点は南風原町照屋）
終点: 南城市知念字吉富
総延長: 16km
実延長: 14.7km

この県道は、南風原町から南城市へと続くルートであり、その間、様々な道路と交差したり、重複したりしています。また、南部東道路というバイパスも存在します。

経由する自治体

島尻郡南風原町
南城市

接続する主な道路

沖縄県道82号那覇糸満線
沖縄県道128号線
沖縄県道241号宜野湾南風原線
那覇空港自動車道（国道506号）（通過のみ）
沖縄県道77号糸満与那原線
沖縄県道137号佐敷玉城線
沖縄県道236号玉城那覇自転車道線
国道331号

これらの道路との接続により、那覇方面や糸満方面、南城市内各地へのアクセスが容易になっています。

重複する路線

沖縄県道82号那覇糸満線（起点 - 南風原町照屋）
沖縄県道236号玉城那覇自転車道線（南城市知念吉富 - 佐敷字佐敷）
沖縄県道137号佐敷玉城線（南城市玉城親慶原 - 玉城垣花）

これらの重複区間では、複数の県道が同じ道路を共有しており、交通量の多い場所となっています。

沿線の主要施設

ラジオ沖縄送信所
琉球ゴルフ倶楽部
沖縄刑務所

これらの施設は、地域住民にとって重要な存在であり、県道86号線を利用してアクセスすることができます。特に琉球ゴルフ倶楽部は、毎年3月にダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントが開催される場所として知られています。

路線バス

かつては沖縄バスのみが乗り入れていましたが、2019年10月から南城市コミュニティバス「Nバス」の運行が開始されたことで、バス路線が大きく変化しました。南城市役所そばのバスターミナルを拠点に、「Nバス」は南城市内を網羅する路線を運行しています。また、市外（主に那覇方面）へのバスもここで乗り換えることができます。市役所のバスターミナルには沖縄バスだけでなく、琉球バス交通や東陽バスの路線も発着しています。

当県道は、特に玉城親慶原から垣花の区間は、市役所へ向かう県道137号線と重複しているため、「Nバス」の運行が多い区間です。県道全区間を網羅するバス路線はありませんが、南城市内区間には「Nバス」に代替された路線もあります。

「Nバス」の運行開始により、沿線の沖縄刑務所へのバス路線が復活し、ニライカナイ橋へも初めてバス路線が乗り入れるようになりました。

市外とを結ぶ路線バス

40番・大里線（沖縄バス）
50番・百名（東風平）線（琉球バス交通）
309番・大里結の街線（沖縄バス）

南城市コミュニティバス（Nバス）

Aルート（知念・佐敷一周線）
Bルート（ニライカナイ橋・つきしろ線）
Cルート（玉城・大里一周線）
Dルート（玉城東回り線）
Fルート（玉城西回り線）
Gルート（向陽高校線）

これらのバス路線は、地域住民や観光客の移動手段として、重要な役割を果たしています。

歴史

1953年（昭和28年）: 琉球政府道5号線、琉球政府道百名親ヶ原線として指定。
1972年（昭和47年）5月: 本土復帰に伴い、政府道5号線の一部が県道5号線、軍道・政府道137号線が県道137号線となる。
1987年（昭和62年）: 玉城村垣花 - 知念村吉富の区間が県道に昇格し、県道232号となる。
1993年（平成5年）: 県道5号線の一部、県道137号線の一部、県道玉城知念線の全線が主要地方道に昇格し、現路線名となる。
2002年（平成14年）: 終点部分の吉富高架橋（ニライ・カナイ橋）が開通し、全線開通。
* 2021年（令和3年）3月: 南部東道路の一部区間が開通。

このように、県道86号線は、時代とともに変化を遂げてきました。

まとめ

沖縄県道86号南風原知念線は、南風原町と南城市を結ぶ重要な道路であり、地域住民の生活や経済活動を支える上で欠かせない存在です。また、沿線には様々な施設があり、観光客にとっても便利な道路となっています。

もう一度検索