沖縄神社

沖縄神社は、沖縄県那覇市首里鳥堀町に鎮座する神社です。現在は、波上宮によって管理されています。

歴史

県社沖縄神社の創建

琉球処分によって琉球王国が日本に併合され、沖縄県が設置されました。大正時代に入ると、沖縄県民の間で近代社格制度に基づく県社の建立を求める声が高まりました。その結果、大正12年（1923年）に沖縄神社の創建が許可され、大正14年（1925年）に完成しました。

沖縄神社は、首里城跡に創建され、拝殿には首里城の正殿が流用されました。旧正殿裏側の「御内原」（うーちばる）には本殿が造営され、源為朝と歴代の琉球国王が祀られました。源為朝が琉球に逃れ、その子孫が初代琉球王舜天になったという説もあります。

戦後の再建

第二次世界大戦中、沖縄神社は米軍の砲撃により山ごと大破しました。戦後、その跡地には琉球大学が建設されることになりました。昭和35年（1960年）になり、沖縄神社の再建運動が起こり、琉球大学に土地の返還を求めましたが、拒否されました。そのため、やむを得ず弁ヶ嶽の隣に再建されました。昭和48年（1973年）には、宗教法人としての認可を受けました。

沖縄神社は、その歴史の中で、琉球王国の終焉と沖縄県の誕生、そして戦争による破壊と再建という、沖縄の歴史と深く関わってきました。現在では、沖縄の人々の心の拠り所として、また観光客にも人気のスポットとなっています。

参考文献

加治順人『沖縄の神社』ひるぎ社、2000年

関連項目

沖縄県
近代社格制度
首里城

外部リンク

* 沖縄神社

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