沖縄通信ネットワーク

沖縄通信ネットワーク株式会社（OTNet）について

沖縄通信ネットワーク株式会社（おきなわつうしんネットワーク、Okinawa Telecommunication Network Co., Inc.、通称OTNet）は、沖縄県に本社を置く電気通信事業者です。電力系通信事業者の一つとして、沖縄県内における通信インフラを支える重要な役割を担っています。

概要

1996年10月、沖縄電力を中心とする地元企業、金融機関、商社など34社の出資により設立されました。本社は那覇市松山に所在し、沖縄セルラービル内にオフィスを構えています。

主な事業として、専用線、ATM専用線、広域イーサネットといった企業向けの通信サービスを提供しています。また、ISP（インターネットサービスプロバイダ）事業の一環として、2004年6月にはFTTH（光ファイバー）サービス「ひかりふる」を開始しました。しかし、現在は新規受付を終了し、沖縄セルラー電話のFTTHサービス「auひかり ちゅら」への回線提供に注力しています。

特筆すべき点として、創業当初から電力系通信事業者としては唯一ISDNサービスを提供していません。現在では、HTNetとHOTnetがISDN事業を廃業したため、沖縄を含む3地域が電力系ISDNの空白域となっています。

沿革

1996年10月 - 沖縄県那覇市東町に資本金1億円で設立。
1997年10月 - 企業向け「専用サービス」を開始。
1997年12月 - 資本金を4億円に増資。
1998年5月 - 全国電力系通信事業者との相互接続により、全国への専用サービス提供を開始。
1999年3月 - 資本金を7億円に増資。
2000年3月 - 「ATM専用サービス」を開始。
2001年5月 - 全額出資の子会社、オー・ティー・ネット・サービス株式会社（OTNS）を設立。
2001年7月 - (株)トロピカルテクノセンターとOTNS間でISP事業(ii-okinawa)譲渡の基本合意を締結。
2001年11月 - 「パワード・イーサネット・サービス」を開始。
2004年6月 - OTNSによりFTTHサービス「ひかりふる」を開始。
2004年10月 - OTNSからOTNetへISP事業(ii-okinawa)の運営を移管。
2008年10月 - オー・ティー・ネット・サービス株式会社（OTNS）を吸収合併。
2009年11月 - 法人向け最低帯域確保型インターネットサービス「インターネット・イーサ10、インターネット・イーサ100」を開始。
2010年1月 - 沖縄セルラー電話が第三者割当増資により株式の50.1%を取得し、連結子会社化。
2010年3月 - 沖縄セルラー電話のFTTHサービス「auひかり ちゅら」事業に対し光ファイバー回線を提供開始。
2010年7月 - FTTHサービス「ひかりふる」の新規受付を終了。
2013年3月 - 法人向けエントリー型VPNサービス「OTNetスマートVPN－結ゆい－」を開始。
2013年4月 - KDDI沖縄(株)を吸収合併。
2013年10月 - 本社を沖縄県那覇市松山1丁目2番1号 沖縄セルラービルへ移転。

提供サービス

企業向け通信サービス:
専用線
ATM専用線
広域イーサネット
インターネット接続サービス:
法人向け最低帯域確保型インターネットサービス（インターネット・イーサ10、インターネット・イーサ100）
VPNサービス:
OTNetスマートVPN－結ゆい－

関連リンク

OTNet公式サイト
ii-okinawa
ひかりふる(archive))
* auひかり ちゅら

OTNetは、沖縄県の通信インフラを支える重要な企業として、これからも地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

もう一度検索