沙崙線

沙崙線について

沙崙線は、台湾鉄路管理局（台鉄）が運営する鉄道路線です。台南市街と台湾高速鉄道（高鉄）の台南駅を結ぶ重要なアクセス手段として機能しています。台湾鉄路管理局の旅客線としては、南廻線以来19年ぶりの新線開業となりました。

建設の背景

当初、高鉄台南駅へのアクセスは台南捷運紅線（MRT）によって計画されていましたが、財政的な問題から、在来線である台鉄の最寄駅から新線を建設する方式に変更されました。これにより、高鉄台南駅と台鉄の駅が接続され、乗り換えが容易になりました。

運行形態

沙崙線のほとんどの列車は、台南駅（縦貫線）まで直通運転を行っています。一部の列車はさらに足を伸ばし、永康駅、南科駅、善化駅、そして嘉義駅まで運行されています。これにより、広範囲の地域からのアクセスが確保されています。

使用車両

主にEMU600型電車が4両編成で使用されています。しかし、故障などの際にはEMU500型電車が代走することもあります。どちらの車両も、地域の足として安全で快適な輸送を支えています。

歴史

沙崙線の建設は、2003年に陳水扁政権が発表した公共インフラ計画「新十大建設」の一部として組み込まれました。2005年5月31日には、本路線を含む新十大建設の予算案が立法院で可決され、2006年11月に着工、そして2011年1月2日に開業しました。

開業から約2週間は、開通記念として無料運行が行われました。また、台湾高鉄台南駅と縦貫線台南駅を結んでいた無料シャトルバス（高鐵快捷公車）台南公園線は、沙崙線の開業翌日となる1月3日に廃止されました。

駅一覧

沙崙線には、以下の駅があります。

中洲駅 (Zhongzhou Station) - 縦貫線との接続駅
長榮大学駅 (Chang Jung University Station)
沙崙駅 (Shalun Station) - 台湾高速鉄道台南駅に接続

路線データ

路線距離：6.5 km
軌間：1,067 mm
駅数：3駅
複線区間：全線
電化区間：全線

今後の展望

沙崙線は、高鉄台南駅へのアクセスを向上させるだけでなく、沿線地域の発展にも貢献しています。今後も、地域住民や観光客にとって重要な交通インフラとして、その役割を果たし続けることが期待されています。

関連情報

台湾の鉄道
台湾鉄路管理局
* 台湾鉄路管理局による開通のプレスリリース

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