河南町 (宮城県)

河南町（かなんちょう）

概要

河南町は、宮城県桃生郡に存在した町で、2005年4月1日に石巻市と合併し、その一部となりました。旧北上川や江合川、青木川といった河川が流れ、旭山、和淵山、曽波神山などの山々に囲まれた自然豊かな地域でした。町の歴史は、昭和30年に5つの村が合併して始まった、比較的新しい町でした。

地理

河南町は、宮城県の東部に位置し、北上川の流域に広がっていました。町の周辺には、石巻市、桃生町、矢本町、河北町、南郷町、涌谷町といった自治体が隣接していました。

主な山

旭山
和淵山
曽波神山

主な河川

旧北上川
江合川
青木川

歴史

沿革

1955年（昭和30年）3月21日：鹿又村、北村、須江村、広淵村、前谷地村が合併し、河南町が発足。
1962年（昭和37年）：河南町役場の位置を前谷地字黒沢前7番地に定める。
2005年（平成17年）4月1日：雄勝町、河北町、北上町、桃生町、牡鹿町と共に石巻市と合併し、新制の石巻市の一部となる。

町名の由来

「河南」という名前は、北上川を境界として南北を区別する、仙台藩政期からの広域呼称に由来しています。

5村合併の経緯

町村合併促進法が公布されたことを受け、鹿又村、前谷地村、北村、広渕村、須江村の5村での合併が計画されました。しかし、各村で合併に対する様々な意見があり、一時は合併協議が難航しました。最終的には、各村の代表者が協議を重ねた結果、1955年3月21日に河南町として合併することが決定しました。新町名案として、「深谷町」、「末広町」、「黄金町」、「旭山町」など様々な候補がありましたが、「河南町」に決定しました。役場新庁舎の建設場所については、投票の結果、佳景山付近が多数を占め、次いで前谷地、広渕の順となりましたが、当分の間、仮庁舎を広渕に置くことになりました。1962年に、町役場の位置が前谷地字黒沢七番地に決定し、その後、鉄筋コンクリートの二階建ての庁舎が完成しました。

行政

歴代の町長については、以下の通りです。

経済

産業

主な産業は、米を中心とした農業です。特に「ひとめぼれ」などのブランド米が生産されていました。

地域

2004年8月31日時点での世帯数は5,069世帯でした。

教育

小学校

河南町立前谷地小学校
河南町立和渕小学校
河南町立鹿又小学校
河南町立須江小学校
河南町立広渕小学校
河南町立北村小学校

中学校

河南東中学校（文部科学省の「学力向上フロンティア」指定校）
河南西中学校

高等学校

宮城県河南高等学校

交通

鉄道

東日本旅客鉄道（JR東日本）
石巻線：前谷地駅 - 佳景山駅 - 鹿又駅 - 曽波神駅
気仙沼線：前谷地駅 - 和渕駅

道路

一般国道
国道45号
国道108号
県道
宮城県道21号河南米山線
宮城県道29号河南築館線
宮城県道43号矢本河南線
宮城県道191号鹿又停車場広淵線
宮城県道195号前谷地停車場線
宮城県道231号鹿又停車場線
宮城県道204号河南鳴瀬線
宮城県道257号河南登米線
宮城県道265号河南石巻港インター線

名所・旧跡・観光スポット

宝ヶ峰縄文記念館
県立自然公園旭山

祭事・催事

鹿島ばやし

出身有名人

天津敏（俳優）
菅野壽（元参議院議員）
涼風真世（女優）

脚注

参考文献

河南町史編纂委員会 編『河南町史上巻』宮城県河南町、2005年3月1日。
河南町史編纂委員会 編『河南町史下巻』宮城県河南町、2005年3月1日。

関連項目

宮城県の廃止市町村一覧
河南 (曖昧さ回避)

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