河原町 (川崎市)

神奈川県川崎市幸区河原町

河原町は、川崎市幸区に位置する町名で、丁目の設定がない単独町名です。住居表示は未実施で、面積は16.4ヘクタールです。この地域は、川崎駅の北約1キロメートルに位置し、多摩川に近接しています。

地理

河原町は、ほぼ全域が県営・市営・住宅供給公社の河原町団地で占められています。町の南端には、貨物線の跡地を利用した「さいわい緑道」が整備されています。河原町は、北で遠藤町、東で国道409号を挟んで戸手、南で幸町・中幸町、西で神明町と接しています。これらの町域は全て幸区に属し、河原町は区境や市境には接していません。

歴史

工場地帯から団地へ

明治時代以前は沼地であったこの地は、1918年に日東製鋼の工場が設置されたことで工業地帯としての歴史が始まりました。その後、1923年に東京製綱が工場を買収し、関東大震災で被害を受けた東京と横浜の工場を集約し、生産を開始しました。

しかし、1945年の川崎大空襲で工場は大きな被害を受けました。戦後復興を遂げたものの、1969年に東京製綱は茨城県へ工場を移転しました。その跡地には、最高14階建て、3,591戸もの大規模な河原町団地が建設されました。団地内には川崎市立河原町小学校も開校し、1977年には児童数が1,906人に達しましたが、1986年頃から住民の高齢化が指摘され始め、2007年には高齢化率が幸区全体を大きく上回りました。河原町小学校は2006年に閉校し、跡地は特別養護老人ホームなどに転用される予定です。

貨物線の廃止と緑道

かつて、河原町の南端には川崎河岸駅へ通じる貨物線が通っていました。この路線は、砂利の採取や東京製綱の輸送に使用されていましたが、1970年に廃止されました。その跡地は、現在は「さいわい緑道」として整備され、地域住民の憩いの場となっています。

地名の由来

河原町の地名は、かつて戸手の小字であった「下河原耕地」に由来します。

沿革

1918年（大正7年）：日東製鋼の工場が設置
1923年（大正12年）：東京製綱が工場を買収
1927年（昭和2年）：矢向駅-川崎河岸駅間の貨物線が開通
1928年（昭和3年）：戸手字下河原耕地、字遠藤耕地、南河原字乙居村耕地から河原町が設置
1969年（昭和44年）：東京製綱の工場が移転
1970年（昭和45年）：川崎河岸駅への貨物線が廃止
1971年（昭和46年）：河原町団地1号棟が完成
1972年（昭和47年）：川崎市が政令指定都市に移行し、川崎市幸区河原町となる。川崎市立河原町小学校が開校
1976年（昭和51年）：一部が戸手4丁目となる
2006年（平成18年）：川崎市立河原町小学校が閉校

世帯数と人口

2024年9月30日現在、川崎市発表のデータによると、河原町の世帯数と人口は以下の通りです。

（具体的な数値は、最新のデータが提供されていないため、割愛します）

学区

かつては川崎市立河原町小学校がありましたが、2006年に閉校しました。現在の学区は、以下の通りです。

（具体的な学校名は最新のデータが提供されていないため割愛します）

事業所

2021年の経済センサス調査によると、河原町内の事業所数と従業員数は以下の通りです。

（具体的な数値は、最新のデータが提供されていないため、割愛します）

交通

鉄道

かつては川崎河岸駅への貨物線が通っていましたが、現在は廃止されています。

路線バス

東急バスと川崎市交通局が、川崎駅と五反田駅、上平間駅、武蔵小杉駅を結ぶ路線バスが、河原町を経由しています。また、川崎市バスは、川崎駅から河原町を経由して川崎駅に戻る循環バスも運行しています。

道路

国道409号（府中街道）が、河原町の近くを通っています。

施設

川崎河原町郵便局

その他

郵便番号：212-0007（集配局：川崎港郵便局）
警察：管轄区域は以下の通りです。

（具体的な管轄区域は、最新のデータが提供されていないため割愛します）

関連項目

河原町 (曖昧さ回避)

脚注

注釈

（注釈は提供されていないため割愛します）

出典

（出典は提供されていないため割愛します）

参考文献・資料

『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年
『川崎地名辞典（上）』日本地名研究所 編、川崎市、2004年
『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年
幸区地誌刊行会『川崎 幸区地誌』有隣堂、1989年。ISBN 4-89660-090-8
* 永田ミナミ (2015年9月4日). “川崎にSFの巨大な未来都市？ 白亜の近未来的高層団地「河原町団地」とは？”. はまれぽ.com. 2018年1月18日閲覧。

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