法華寺 (岐阜市)

法華寺（ほっけじ）

法華寺は、岐阜県岐阜市三田洞に位置する高野山真言宗の寺院です。霊鷺山（りょうじゅさん）という山号を持ちますが、一般には「三田洞弘法（みたほらこうぼう）」の名で広く知られています。この通称は、地域の人々に親しまれている証と言えるでしょう。

歴史

寺伝によれば、法華寺は弘仁7年（816年）に、嵯峨天皇の勅命を受けた空海（弘法大師）によって創建されたと伝えられています。開創以来、幾度かの火災に見舞われ、焼失と再建を繰り返してきました。現在の建物は、元和9年（1623年）に再建されたもので、その後、貞享元年（1684年）に現在の場所に移転しました。

ご本尊と文化財

本尊として祀られているのは、木造の聖観音菩薩立像です。また、愛染明王も祀られており、特に両頭愛染明王坐像は、頭が二つ、腕が八つもある珍しい姿をしています。これらの仏像は、いずれも岐阜市の指定文化財となっており、歴史的、美術的な価値が高いです。

境内と見どころ

法華寺は、岐阜市で最も高い山である百々ヶ峰（標高417.9m）の麓にあります。本堂は池の中島に建てられており、その風景は訪れる人々を魅了します。境内には、本堂のほかにも、不動堂、太子堂、稲荷堂、茶室などがあります。また、池泉回遊式庭園は、岐阜市指定の名勝となっており、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。さらに、弘法大師お手植えと伝わる菩提樹は、岐阜市指定の天然記念物となっており、歴史を感じさせる存在です。

札所

法華寺は、美濃三十三観音霊場第十五札場、美濃四国札所第六十一番札場、東海白寿三十三観音第三十二番札場、美濃三弘法第二札場にもなっており、多くの巡礼者が訪れます。

アクセス

法華寺へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。

岐阜バス
JR岐阜駅バスターミナル12番のりば、または名鉄岐阜のりば4番のりばから、茜部三田洞線（N61）「三田洞団地」行きに乗車し、「三田洞」バス停で下車。そこから徒歩約20分です。
JR岐阜駅バスターミナルまたは名鉄岐阜のりばから、高富方面行きに乗り、「三田洞」バス停で下車することも可能です。
みわっこバス
* 「岐北厚生病院」・「岐阜ファミリーパーク」行きに乗り、「弘法前」バス停で下車。ただし、土曜・休日は運行していません。

その他

法華寺は、森田草平の小説『輪廻』にも登場しています。周辺には、三田洞神仏温泉などの施設もあります。

外部リンク

法華寺Instagram（@mitahorakobo_nekoneko）

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