波照間島星空観測タワー

波照間島星空観測タワーは、沖縄県八重山諸島の波照間島に位置する天文台で、日本最南端の公開天文台として知られています。ここでは、4月下旬から6月中旬にかけて、開館時間内に南十字星を観測することができます。

沿革

1994年5月18日、国のコミュニティ・アイランド事業を活用し、総工費約1億8000万円をかけて建設されました。場所は波照間島南東部の高那崎にある「日本最南端の碑」周辺の3万m²です。施設の建設と合わせて、多目的交流広場も整備されました。

しかし、施設の老朽化が進行しているため、2019年度には建て替えに向けた予算が計画されました。現在地は沿岸部であり塩害の影響を受けやすいことから、移転も検討されています。

施設

観測タワーは4階建てで、各階に様々な施設があります。

4階天体ドーム: 口径20cmの屈折式望遠鏡が設置されていますが、2017年の台風による破損のため、現在は使用できません。
3階屋上: 昼間は波照間島の南海岸を一望でき、夜間には星空ガイドによる星座解説が行われます。
2階: プラネタリウムと資料室があります。しかし、プラネタリウムは台風による浸水と漏電が原因で故障しており、完全な修復が難しい状況です。
1階: 売店、冷水機、自動販売機が設置されています。

開館時間と定休日

開館時間は季節によって異なり、以下の通りです。

昼間: 9:00 - 12:00、13:00 - 17:00
夜間: 20:00 - 22:00（4月 - 10月）、19:00 - 21:00（11月 - 3月）

定休日は以下の通りです。

月曜日
年始（1月1日 - 3日は夜間のみ開館）
1月第2・3火曜日
旧暦7月14日（旧盆（ムシャーマ））
悪天候時（台風など）

入館料

入館料は以下の通りです。

大人（高校生以上）: 400円（10名以上の団体は300円）
小人（小中学生）: 200円（10名以上の団体は100円）

アクセス

波照間島へのアクセスは、以下の通りです。

航路: 石垣港から波照間港まで、安栄観光の高速船（1日3-4便）または貨客船（週3-4便）が利用できます。
空路: 波照間空港がありますが、定期便は就航していません。

波照間港から星空観測タワーまでは、以下の方法でアクセスできます。

自転車（レンタサイクル）: 約40分
* 車: 約15分

星空観測タワーは、美しい星空を観測できる場所として、多くの観光客に親しまれています。特に、南十字星を観測できる時期には多くの天文ファンが訪れます。

老朽化が進んでいますが、施設の建て替え計画が進められており、今後も美しい星空を見ることができる場所として、維持されることが期待されます。

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