波照間港とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

沖縄県八重山郡竹富町に属する波照間島。その北西部に位置する波照間港は、日本最南端の定期航路を持つ港として知られています。この港は、第4種漁港としての役割も担っており、島の重要な交通・物流拠点となっています。

波照間港は、漁船だけでなく、旅客船も発着する港として、島民の生活を支えています。

波照間港は、その歴史の中で様々な変遷を遂げてきました。

かつては波照間海運と安栄観光の2社が定期航路を運航していましたが、2012年までに波照間海運が撤退し、現在は安栄観光がその役割を担っています。2018年からは、八重山観光フェリーが波照間航路への参入を検討していますが、実現には至っていません。

- 波照間海運: かつては石垣港との間で旅客船と貨客船を運航していましたが、2012年までに運休しました。その後、貨客船「フェリーはてるま」は安栄観光に引き継がれました。
- 安栄観光: 現在、石垣港との間で高速船とフェリーを運航しています。また、西表島の大原港との間には不定期航路を運航しています。

年	出来事
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大正時代	全長87m、幅3.5mの桟橋が建造。
1936年	石垣航路の波照間丸が桟橋付近で沈没。
1959年	石垣航路の福吉丸が台風により波照間港で沈没。
1961年	台風により桟橋が全壊。
1964年	桟橋復旧工事完了。全長約70m、幅3～10m。
1966年	第4種漁港に指定。
1969年	突堤が完成。
1972年	波照間海運が航路を継承して運航開始。
1973年	波照間海運の貨客船「第八新栄丸」が就航。
1981年	波照間漁港の整備完了、開港式挙行。
1989年	安栄観光が旅客船の不定期運航を開始。
1990年	波照間海運の貨客船「フェリーはてるま」が就航。
1994年	旅客ターミナル完成。
1996年	波照間海運の旅客船（高速船）「ニューはてるま」が就航。
2010年	波照間海運の大型双胴旅客船「ぱいぱてぃろーま」が就航。
2011年	安栄観光が旅客船の定期運航を開始。波照間海運の貨客船「フェリーはてるま」、旅客船「ぱいぱてぃろーま」が運休。
2012年	貨客船「フェリーはてるま」が再度運休、その後、安栄観光により運航再開。
2013年	NPO法人すむづれの会が旅客ターミナル内に売店を出店。
2017年	安栄観光の大型双胴旅客船「ぱいじま2」が就航。
2019年	「フェリーはてるま2」就航。

波照間港には、以下の施設があります。

近年、大型旅客船の就航に伴い、新たな浮桟橋の整備が計画されています。

- 石垣港（石垣島）: 安栄観光の高速船（夏季4便、冬季3便）と貨客船（週4便）が運航。高速船は片道3,150円、フェリーは片道1,570円（2020年9月現在）。

高速船は、波の高い外洋を航行するため、欠航率が高いのが現状です。しかし、大型船の導入により、欠航率の改善が期待されています。また、フェリーは比較的安定した運航が見込めますが、定員が少ないため、すぐに満席になることもあります。

波照間港は、波照間島にとってなくてはならない存在です。近年、施設の拡充や航路の改善が行われており、今後も島の発展に貢献することが期待されます。

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