津山警察署

津山警察署

岡山県警察が管轄する津山警察署は、岡山県の北部に位置する津山市と、それに隣接する苫田郡鏡野町全域を管轄区域としています。地域の治安維持、犯罪捜査、交通安全指導など、住民の安全・安心な生活を支えるための多岐にわたる警察活動を行っています。

所在地

岡山県津山市林田77番地に本署を構えています。

沿革

津山警察署の歴史は古く、明治時代にさかのぼります。その始まりは1876年6月に設置された第5警察出張所でした。同年9月には早くも津山警察署と名称が変更され、地域の治安拠点としての役割を担うことになります。戦後の1948年2月には、一時的に津山市警察署、加茂町警察署、苫田地区警察署の三つに分離されましたが、警察機構の再編成に伴い、1954年7月1日にはこれらの署が再び統合され、「岡山県津山警察署」として新たなスタートを切りました。その後も管轄区域の変更があり、特に2006年4月1日には、美作警察署から津山市のうち勝北地区が、美咲警察署からは津山市のうち久米地区がそれぞれ移管され、現在の広範な管轄区域となりました。

管轄区域

現在の津山警察署の管轄区域は、岡山県津山市全域および苫田郡鏡野町全域です。

交番・駐在所

広大な管轄区域内を網羅し、地域に密着した警察活動を行うため、津山警察署は複数の交番と駐在所を設置しています。これらの拠点を通じて、パトロール、巡回連絡、地理案内、各種相談受付など、地域住民の要望に応じた活動を行っています。主な交番および駐在所は以下の通りです。

主な交番

東津山交番（津山市川崎）
かぐらお交番（津山市小原）
鶴山交番（津山市大手町）
津山駅前交番（津山市横山）
高野交番（津山市押入）
久米交番（津山市南方中）

主な駐在所（津山市内）

津山口駐在所（津山市津山口）
佐良山駐在所（津山市高尾）
院庄駐在所（津山市院庄）
二宮駐在所（津山市二宮）
一宮駐在所（津山市東一宮）
国分寺駐在所（津山市国分寺）
大崎駐在所（津山市福力）
滝尾駐在所（津山市堀坂）
加茂駐在所（津山市加茂町塔中）
加茂東駐在所（津山市加茂町桑原）
阿波駐在所（津山市阿波）
勝加茂駐在所（津山市中村）
日本原駐在所（津山市日本原）
倭文駐在所（津山市桑上）

主な駐在所（苫田郡鏡野町内）

香々美駐在所（苫田郡鏡野町香々美）
芳野駐在所（苫田郡鏡野町古川）
小田駐在所（苫田郡鏡野町下森原）
奥津南駐在所（苫田郡鏡野町女原）
奥津駐在所（苫田郡鏡野町奥津川西）
上斎原駐在所（苫田郡鏡野町上齋原）
* 冨駐在所（苫田郡鏡野町富西谷）

これらの交番・駐在所は、それぞれの担当区域において、住民との緊密な連携を図りながら日々の警察活動を展開しています。

主な未解決事件

津山警察署管内では、過去に発生し、現在も解決に至っていない一部の事件が存在します。特筆すべきものとしては、2002年（平成14年）6月3日に津山市内で発生した、当時54歳の主婦が何者かに拉致された後、行方不明となった事件が挙げられます。この事件に関連した被疑者は既に全員が自殺しており、事件の全容解明および主婦の消息はいまだに不明なままです。被疑者が新見市内で目撃されていたという情報から、同市内に手がかりが存在する可能性も指摘されていますが、真相の究明には至っていません。

津山警察署は、これらの事件を含め、管轄区域における様々な課題に対応するため、日夜活動を続けています。地域の安全を守る砦として、その役割は極めて重要です。

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