津軽湯の沢駅

津軽湯の沢駅の概要

津軽湯の沢駅（つがるゆのさわえき）は、青森県平川市碇ヶ関折橋に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）奥羽本線の駅です。この駅は自然豊かな環境に囲まれた秘境駅であり、冬季の間は全ての列車が通過します。また、他の時期でも一部の普通列車が当駅を通過することから利用客には注意が必要です。

歴史の歩み

津軽湯の沢駅は1949年6月1日に奥羽本線の一般駅として開業しました。この駅は当初、南津軽郡碇ヶ関村に所在し、地域の交通の重要な拠点として機能していました。しかし、1971年には荷物の取り扱いが廃止され、無人化が進められました。それでも、1972年3月31日までは週に数日、旅客扱い要員が配置されていました。

1987年4月1日には国鉄が分割民営化され、その結果、津軽湯の沢駅もJR東日本の管理下に入ります。そして、2018年12月1日より冬季期間、すなわち12月1日から翌年3月31日までの間はこの駅が冬季通過駅として位置づけられました。2024年の秋には、えきねっとQチケサービスが開始される予定です。

駅の構造

津軽湯の沢駅は相対式ホームが2面、2線と、地上駅の構造を持っています。ホームは駅舎よりも一段高い築堤の上に設置されており、各ホームに出入口が存在します。また、ホーム同士は地下通路でつながれています。この駅は弘前駅に管理される無人駅であり、駅員は常駐していません。

周辺環境

津軽湯の沢駅の周辺には住宅がほとんど見当たらず、本当に秘境と言えるような地域です。駅の近くには国道7号や282号が通り、交通の要所になっています。また、岩渕公園（旧碇ヶ関関所跡）が国道7号と282号の交差点近くにあり、訪れる価値のあるスポットとなっています。駅近くには津刈温泉もありましたが、現在は津刈治療院に変わっており、一般利用の温泉は行われていません。

冬期には路線バス（弘南バス碇ヶ関線）が運行されていますが、2024年春のダイヤ改正で運行区間が短縮され、4月1日からは廃止区間への代替バス「碇ヶ関・平賀線」が運行されることになりました。ただし、その運行本数は大幅に減便されるため、地域の交通の便は悪化する可能性があります。

隣接駅

津軽湯の沢駅の隣には陣場駅と碇ケ関駅があり、奥羽本線の一部として利用されています。ただし、冬季間はすべての列車が当駅を通過するため、冬期の計画には十分な配慮が必要です。

このように、津軽湯の沢駅は歴史ある駅であると同時に、厳しい自然環境に囲まれた特異な存在の駅として、地域の人々や旅人に影響を与えています。

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