洪清波

洪 清波（ホン・チョンパ）

洪 清波（洪淸波、朝鮮語: 홍청파）は、満州国および朝鮮民主主義人民共和国にて活動した軍人であった。彼は日本名として洪沼清源を名乗っていた時期もあった。

経歴

洪清波は北間島と龍県に住んでいた農業に従事していたが、後に満州国軍に加わった。彼はまず琿春国境監視隊で班長を勤めた。この部隊は1938年4月に解体され、同年9月には間島特設隊の創設に参加した。1942年には陸軍訓練学校での軍事教育を受け、1943年には少尉に任官。その後、再び間島特設隊に戻り、熱河省の榆樹林子周辺で活動を続けた。彼は1944年秋から1945年1月にかけて密雲県においても活動をした。

1945年には河北省司集鎮で間島特設隊の情報班副主任及び班長として働いていたとされる。

終戦後、洪は奉天で朝鮮義勇軍に加入し、その後平壌に入った。米軍の資料によれば、彼は朝鮮戦争中に朝鮮人民軍第15連隊の連隊長を務めた。また、第5軍団の予備連隊長も経験した。疎開中に今後の指揮体制に関するトラブルが発生し、部隊内での指揮権の交替が行われた。この中で彼は指揮系統の遅れにより、短期間で解任される運命にあった。

その後、洪清波は軍団の航空参謀を任されていたが、停戦後に銃殺されたという悲劇的な結末を迎えた。

評価

洪清波に関しては多くの評価がなされているが、中国共産党は彼を「厳重な血債があり、人民の憤怒が極めて大きな歴史反革命分子」として厳しく否定的に評価している。2008年の民族問題研究所と親日人名辞典編纂委員会の調査により、彼は親日人名辞典に記載されたこともあり、親日反民族行為者としての認定を受けている。

さらに2009年には親日反民族行為真相糾明委員会の報告書において、彼が満州国軍の将校として日帝の侵略戦争に積極的に協力した事例が挙げられた。これにより、彼は日帝強占下における反民族行為を行った人物として判定されるに至った。

勲章

洪清波は軍人としての功績により、以下の勲章を受章している。

• - 国境事変従軍記章（1940年11月）
• - 勲六位景雲章（1943年9月）

彼の業績は今日でも分かれる意見が多いが、歴史上においての役割や影響は決して軽視できないものである。

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