洪爽義

洪爽義（ホン・ソッギ）

洪爽義（ホン・ソッギ、本名: 洪 奭義〈ホン ソッギ〉、1986年8月10日 - ）は、関西棋院に所属する囲碁棋士であり、五段の段位を持つ。
韓国の全羅南道木浦市出身で、森野節男九段の門下として棋士の道を歩んでいる。

経歴

6歳の頃、小学1年生の時に父親から囲碁を教わったのがきっかけで囲碁を始めた。韓国国内のアマチュア棋戦で数々の優勝を飾るなど、アマチュアとして高い実力を持っていた。
しかし、故郷を離れて囲碁の勉強に打ち込むことには抵抗があり、韓国棋院の院生にはならなかった。京畿大学在学中の2008年には、第6回世界学生囲碁王座戦で準優勝を果たした。
父親からは、囲碁だけでなく日本語も学ぶように勧められ、大学では日本語や日本文学を専攻した。

2011年4月、日本文学の研究と囲碁の普及を目的として来日。日本のアマチュア棋戦では、朝日アマ名人戦で2011年から2014年まで4連覇、アマ竜星戦で2012年から2014年まで3連覇、アマ本因坊戦で2013年から2014年まで2連覇を達成するなど、数々のタイトルを獲得した。
アマチュアタイトル保持者として出場した阿含・桐山杯では、第20期（2013年）・第21期（2014年）ともにプロアマ混合の予選を突破し、本戦に進出。
アマ竜星戦優勝の特典で出場した2014年の第24期竜星戦では、本戦ブロックでプロ棋士相手に7連勝し、決勝トーナメントに進出したが、1回戦で趙治勲九段に敗れた。

2015年4月から5月にかけて、関西棋院の研修棋士試験を受験し、渡辺貢規初段、谷口徹二段に連勝。同年7月1日付で、研修棋士として28歳で入段を果たし、棋士登録名を洪爽義とした。

2017年、第43期碁聖戦で自身初となる七大棋戦の本戦に進出したが、1回戦で張栩九段に敗れた。第20回本因坊秀策杯（非公式戦）で優勝。2019年には第45期天元戦で本戦ベスト8まで進出したが、準々決勝で余正麒八段に敗れた。

2020年には第45期棋聖戦Cリーグで5勝0敗の首位となり、挑戦者決定トーナメントに進出。Bリーグ1位の芝野虎丸九段に挑んだが敗退。2021年の第46期棋聖戦B1リーグでは5勝2敗の2位となり、Aリーグへ昇格。

2022年、第48期天元戦では本戦ベスト4まで進出したが、準決勝で一力遼棋聖に敗れた。一方で、第47期棋聖戦Aリーグでは0勝7敗と苦戦し、降格となった。

棋歴

良績

棋聖戦 挑戦者決定トーナメント進出（第45期）
天元戦 本戦ベスト4（第48期）、ベスト8（第45期）
本因坊秀策杯 優勝（第20回、非公式戦）

受賞歴

関西棋院賞
道玄賞（殊勲賞）1回（2019年）
連勝賞 1回（2017年）

昇段履歴

2015年7月 入段
2017年11月 二段
2019年10月 三段
2021年1月 四段
* 2022年1月 五段

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