浅利駅

浅利駅について

浅利駅（あさりえき）は、島根県江津市浅利町にある西日本旅客鉄道（JR西日本）山陰本線の駅です。長い歴史を持ち、地元の人々や観光客にとって重要な交通拠点となっています。

歴史

この駅は1918年11月25日に、鉄道院山陰本線の仁万駅から浅利駅までの区間が延伸された際に、終着駅として設立されました。当初は客貨共に取り扱っていましたが、1920年12月25日には、さらに都野津駅まで延伸され、途中駅となりました。

時が経つにつれ、駅の形態は変わり、1975年には貨物取扱が廃止され、1977年には業務委託駅として運営されるようになりました。その後1985年には荷物扱いが廃止され、無人駅化しました。

1987年には国鉄の再編成に伴い、西日本旅客鉄道の駅として新たに運営が開始され、再び有人駅となりますが、1990年には再度無人駅となりました。1993年には駅舎内に山陰合同銀行浅利代理店が移転し、地域の重要な金融拠点として機能していましたが、2020年には江津支店に統合され閉鎖されました。

駅の構造

浅利駅は、益田方面に向かって左側に位置する単式ホーム1面1線の地上駅です。かつては島式ホーム1面2線が存在しましたが、現在は駅舎側の線路が撤去され、ホームに直接つながる通路が設けられています。

駅舎は木造で、昔は構内踏切があった場所が現在のホームに連絡しています。また、浜田鉄道部が管理する無人駅で、以前は乗車駅証明書発行機が設置されていましたが、現在は撤去されています。

利用状況

2022年度のデータでは、浅利駅の1日平均乗車人員は34人となっており、2004年度の99人や1994年度の163人、1984年度の174人と比較して、近年は利用者が減少しています。

駅周辺の施設

駅周辺には江津浅利郵便局や浅利寺、新ニノミヤメタル江津工場、日本海信用金庫浅利支店が位置しています。また、国道9号や島根県道205号浅利停車場線も通り、交通アクセスが整っています。

さらに、「浅利駅口」停留所からは石見交通のバス路線が発着し、大田江津線により温泉津温泉口や大田市立病院前、済生会江津病院への便が確保されています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線では、黒松駅と江津駅が隣接しています。これらの駅と連携しつつ、浅利駅は地域交通の要としての役割を果たしています。

浅利駅は、その歴史の中で地域に根ざした存在として、今もなお多くの人々に利用されています。

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