浜名湖花博

浜名湖花博：花と緑の祭典、その軌跡と魅力

浜名湖花博は、2004年に開催された「しずおか国際園芸博覧会 パシフィックフローラ2004」と「第21回全国都市緑化しずおかフェア」の愛称です。秋篠宮文仁親王を名誉総裁に迎え、浜名湖ガーデンパークを舞台に、187日間にわたり開催されました。約544万人が来場し、花と緑に囲まれた美しい空間を堪能しました。

博覧会の概要

会場となった浜名湖ガーデンパークは、約56ヘクタールもの広大な土地に、様々なテーマの庭園や展示が設けられました。日本の花博としては、過去に開催された国際花と緑の博覧会（1990年）や淡路花博（2000年）に次ぐ規模でしたが、博覧会国際事務局（BIE）の承認を得たのは大阪市の国際花と緑の博覧会のみです。浜名湖花博は、2005年に開催された愛知万博の宣伝としての役割も担っていました。

博覧会終了後、会場は一時閉鎖され、再整備を経て、2005年6月5日に静岡県営の植物園型都市公園「浜名湖ガーデンパーク」として再オープンしました。博覧会の展示の一部はそのまま残され、現在も美しい景観を楽しむことができます。

2014年には、開催10周年を記念して「第31回全国都市緑化しずおかフェア」が開催され、この際にも『浜名湖花博2014』の愛称が使用されました。

会場を彩った様々なスポット

浜名湖花博の会場には、様々なテーマの庭園や展示施設が設けられ、来場者を楽しませました。以下に主なスポットを紹介します。

花の街
ワールドガーデンコンペディション
ほほえみの庭
花みどり未来館
KANSAI SUPER GARDEN〜煌めく未来の庭園〜：山本寛斎氏がプロデュースした庭園
富士フイルムイメージングスクエア
しずおかふるさと館
JAとぴあ浜松館 はなとぴあ
浜松産業館 E～RA
浜名湖館フルレ
ハーブの館・花夢香夢
水の園
きらめきタワー
水辺の劇場
国際花の交流館
庭文化創造館
のたねステージ
緑の里
園芸文化館
昭和天皇自然館：昭和天皇の標本や生物学研究の成果を展示
百華園（世界のビックリ植物）
花の美術館：フランス・ジヴェルニーにあるクロード・モネの家と庭園を再現
国際庭園
庭回廊
自然観察園

会場内の移動手段としては、いろどりクルーズやフローラムーバーが用意され、広大な敷地内を効率的に移動することができました。

会場へのアクセス

浜名湖花博の開催期間中、会場へのアクセスとして、浜松駅、舞阪駅、清水駅、静岡駅、豊橋駅、名鉄バスセンター、岐阜駅などからシャトルバスが運行されました。また、弁天島海浜公園、浜名湖今切パーク海湖館、浜名湖パルパルマリンゲート、浜名湖レークサイドプラザからは水上バスも利用できました。

周辺の県道（静岡県道62号、静岡県道65号）も花博開催に合わせて整備され、アクセスが向上しました。

イベントラジオ放送「FMのたね」

浜名湖花博の開催期間中には、イベントラジオ放送「FMのたね」が89.7MHzで放送されました。交通情報や音楽など、多彩な番組が提供され、VICS（文字情報）を通じてカーナビゲーションに交通情報や会場情報が提供されました。通常のコミュニティFMよりも高い出力（100W）で送信され、広範囲で情報が受信できるようになっていました。

関連情報

のたね: 浜名湖花博のマスコットキャラクター
浜名湖ガーデンパーク: 花博の会場跡地に整備された都市公園
橋本梧郎: 「国際花の交流館」に、橋本の著書や標本を展示するブースが設置
浜名湖立体花博: 2009年に浜松市フラワーパークで開催された博覧会
浜名湖花博2014: 浜名湖花博の10周年記念事業として開催
浜名湖花フェスタ2021: 2021年に開催
浜名湖花博2024: 2024年に開催

浜名湖花博は、花と緑を通じて、多くの人々に感動と癒しを与えたイベントでした。そのレガシーは、浜名湖ガーデンパークとして今も受け継がれ、訪れる人々を魅了し続けています。

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