浜寺出入口

浜寺出入口

大阪府堺市西区に設けられている浜寺出入口（はまでらでいりぐち）は、阪神高速道路4号湾岸線に位置するインターチェンジの一つです。この出入口は、路線の進行方向に対して一方のみに接続する「ハーフインターチェンジ」という構造を持っています。具体的には、阪神高速4号湾岸線を使って神戸や大阪市中心部（天保山方面）へ向かう交通のみが一般道路から流入できるようになっており、また大阪方面から進んできた車両が一般道路へ流出する際に利用されます。

したがって、一般道路から浜寺出入口を通って、りんくう（泉佐野）方面へ向かうことはできません。りんくう方面へアクセスしたい場合は、浜寺出入口の一つ先にある高石出入口を利用する必要があります。高石出入口には、りんくう方面へ向かうための入口料金所が設けられています。

料金所の特徴

浜寺出入口に併設されている浜寺料金所には、合計で2つのブースが設けられています。そのうち1つはETC専用ブースとして運用されており、残りの1つはETC非搭載車や料金収受に関するサポートを行うブースです。

利用にあたって特に重要な変更点として、2023年（令和5年）3月1日より、この浜寺出入口の入口がETC専用とされたことが挙げられます。このため、ETC車載器を搭載していない車両は、この浜寺出入口から阪神高速へ進入することができません。ただし、出口についてはETC車載器がなくても利用可能ですが、係員の指示に従うなど適切な方法で料金を支払う必要があります。

接続する道路

浜寺出入口は、周辺の主要な一般道路と直接接続しています。

大阪府道29号大阪臨海線
大阪府道204号堺阪南線（かつて国道26号線の一部として供用されていました）

これらの府道を経由することで、地域の幹線道路網や周辺施設への円滑なアクセスが確保されています。大阪臨海線は主に臨海部の産業地域を結び、堺阪南線は内陸側の市街地へのアクセスを担う重要なルートです。

周辺エリアの情報

浜寺出入口の周辺地域は、多様な要素を持つエリアです。

交通: 鉄道網としては、南海電気鉄道南海本線の浜寺公園駅や、阪堺電気軌道阪堺線の浜寺駅前停留場が近くにあり、公共交通機関への乗り換え地点ともなり得ます。
産業・港湾: 阪神高速湾岸線沿いの立地を反映し、広大な敷地を持つ堺泉北港や、大阪ガス、三井化学、ENEOS、大阪国際石油精製、エクソンモービルといった大規模なエネルギー・化学関連の工場や製油所が集まる、日本有数の臨海工業地帯が広がっています。関西電力泉北港変電所のような電力供給に関わる施設も立地しています。
レジャー・文化: 歴史ある浜寺公園は、広大な敷地にバラ園やプール、交通遊園などを備え、地域の住民や来園者にとって重要な憩いの場、レクリエーションの場として親しまれています。その他にも堺泉臨海緑地などの公園や、大阪府立漕艇センターといったスポーツ施設も見られます。

隣接施設について

阪神高速4号湾岸線を走行する際に、浜寺出入口に前後して位置する施設は以下の通りです。

(4-08) 石津出入口 - 浜寺出入口から大阪・神戸寄りに隣接するインターチェンジです。
高石TB（廃止）/高石PA - かつては料金所（トールブース）がありましたが現在は廃止されています。高石パーキングエリア（PA）は、大阪・神戸方面（北行）の車線からのみ利用可能です。
(4-10) 高石出入口 - 浜寺出入口からりんくう・泉佐野寄りに隣接するインターチェンジで、前述のようにりんくう方面への入口はこちらになります。

浜寺出入口は、堺市西区の臨海部、特に工業地帯や歴史ある浜寺公園エリアへの主要なアクセス手段として機能しています。近年における入口のETC専用化は、料金所の効率化と交通システムの現代化を進める動きの一部と言えます。

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