浜田平

浜田 平（はまだ ひとし）の生涯

浜田平は、1895年1月18日に高知県長岡郡大篠村明見（現・南国市明見）に生まれました。彼は浜田正之と礼の四男として家庭に育ち、高知第一中学校を卒業した後、1916年に陸軍士官学校に入学し、28期生として卒業を果たしました。卒業後、同年12月に砲兵少尉として任官された彼の軍人としての道が始まります。

その後、浜田は1918年11月に陸軍砲工学校普通科を卒業し、1919年には高等科を修了しました。この教育背景は、彼が陸軍工科学校の教官としての役割を果たす際に大いに役立つことになります。1925年には陸軍大学校（37期）を卒業し、その後、野砲兵第4連隊中隊長に就任。これは浜田にとって、指揮官としての重要なステップとなりました。

1926年には参謀本部付勤務になり、そこでの勤務を通じて彼の視野は更に広がります。特に1928年からのサンフランシスコ留学は、彼に外国語や国際感覚を身につけさせ、帰国後は参謀本部員としての重要な職務を遂行しました。彼は米班に所属して1941年8月には砲兵少佐に昇進します。

さらに1934年にはメキシコ公使館付武官に任命され、ここでも重要な役割を果たしました。1936年8月には砲兵中佐に進むなど、着実に昇進を続けていました。そして1937年8月に帰国後、再び参謀本部付となり、同年11月には大本営の陸軍部で報道部員として宣伝課長の職を務めるなど、戦局の中での広報活動にも携わりました。

1938年7月に砲兵大佐に昇進し、中支那派遣軍に出征。ここで日中戦争に従事したほか、北支那方面軍参謀にも任命され、報道部長として活動しました。1944年には陸軍少将に昇格し、再び参謀本部付となります。また同年11月には関東軍情報部奉天支部長となり、1943年3月には俘虜情報局長官に転じました。

そして1944年11月には泰国駐屯軍の参謀長に任命され、太平洋戦争における任務を果たしました。1945年には第39軍参謀長に進級し、その後陸軍中将となりました。彼は終戦を第18方面軍の参謀副長として迎え、戦局の終結を目の当たりにしました。

しかし、戦後の混乱を経て、浜田平は1945年9月17日にバンコクで自ら命を絶ちました。需要な役職を歴任した彼の軍事経験は、当時の日本陸軍のあり方や運営に大きな影響を与えたことでしょう。

家族について

浜田平の妻は、陸軍大佐・日下丹造の娘である浜田治子です。また、彼の兄には陸軍少将の浜田陽児がいます。彼の家族もまた、陸軍に関わる重要な背景を持っています。

参考文献

1. 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
2. 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
3. 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
4. 『高知県人名事典 新版』高知新聞社、1999年。ISBN 4875032854。

浜田平の生涯は、日本の軍歴史の中で重要な位置を占めており、多くの軍人たちに影響を与え続けています。

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