浜田智博

浜田智博: 元プロ野球選手の経歴と特徴

浜田智博（はまだ ともひろ）は1992年10月1日生まれ、宮崎県宮崎市出身の元プロ野球選手（投手）です。左投げ左打ちで、「九州の浜田」として親しまれ、現役時代には「ハマ九（ハマキュウ）」というニックネームを持っていました。

経歴

プロ入り前

浜田は宮崎工業高等学校に通い、3年生の時には選抜大会に出場し、1回戦で前橋工業を相手に無安打無失点での完封勝利を収めました。しかし、2回戦では有名な選手である広陵高等学校の有原航平に敗れ、悔しい思いをしました。その後、九州産業大学へ進学し、大学でも輝かしい成績を残しました。特に3年生の春には九州工業大学戦で無安打無得点試合を達成し、大学通算では24勝8敗という成績をおさめています。2014年のプロ野球ドラフトで中日ドラゴンズから2位指名を受け、プロの世界へと進みました。

中日時代

プロ入り後の2015年4月、浜田は一軍登録されました。同年4月19日、対広島東洋カープの試合でプロ初登板を果たしますが、初打者である新人の野間峻祥に本塁打を打たれるなど厳しいデビューとなりました。この試合では3失点し、浜田は非常に悔しがります。この年は即戦力として期待されましたが、結局、1試合の登板に終わり、主に2軍でのシーズンを過ごしました。

2016年10月、浜田は契約を結ばないことが発表され、翌年からは育成選手として契約する予定となりました。それから2017年には香川オリーブガイナーズに派遣され、そこでは20試合に登板し、2勝1敗6セーブ、防御率0.55を記録しました。さらに、四国アイランドリーグのチャンピオンシップでは3試合に登板する活躍も見せます。

現役引退後

2020年には戦力外通告を受け、引退を表明しましたが、引退後は中日ドラゴンズのスタッフとして契約。打撃投手兼記録ビデオ担当として新たなキャリアを歩んでいます。

選手としての特徴

浜田選手は独特な投球スタイルを持っています。テークバックをほとんど取らず、両腕をそのままの位置からリリースする変則フォームが特徴です。このフォームから最速144km/hのストレートを投げるほか、スライダー、フォークボール、カーブなども使い分けています。自身の投球スタイルについて浜田は「ボールに力を伝えようとしたら、こうなった」と語っており、中学時代に自然に生み出したスタイルです。これにより、視認性が低くタイミングを取りにくい独特の投球が実現しています。

また、小学生の頃から読売ジャイアンツのファンであり、仮契約時には「巨人を倒して名古屋の方に認めていただきたい」との強い意気込みを語っていました。彼の競技に対する真摯な姿勢と独特のスタイルは、多くのファンに印象を与えています。

詳細情報

彼の初登板は2015年4月19日で、プロ初対戦打者に本塁打を被弾した選手の一人として記録に残っています。選手としては、中日ドラゴンズでの背番号47、香川オリーブガイナーズでは15を背負った経歴を持ち、彼の記録は今も関係者によって語り継がれています。浜田智博はその独自の経歴と特異なフォームで、野球ファンの記憶に刻まれています。

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