浜釧路駅

浜釧路駅（はまくしろえき）

浜釧路駅は、かつて北海道釧路市幸町に存在した日本貨物鉄道（JR貨物）根室本線支線上の貨物駅でした。1989年（平成元年）8月1日に廃止され、その歴史に幕を閉じました。事務管理コードは▲110471でした。

歴史

浜釧路駅は、その歴史の中で重要な役割を果たしてきました。以下に、その変遷を年表形式で示します。

1901年（明治34年）7月20日：北海道官設鉄道釧路線の釧路駅（初代）として開業しました。当時は一般駅として機能していました。
1905年（明治38年）4月1日：北海道官設鉄道が逓信省鉄道作業局に移管されました。
1917年（大正6年）12月1日：鉄道院釧路本線（後の根室本線）釧路駅 - 浜厚岸駅間延伸に伴い、駅の機能が変更されました。
初代釧路駅が現在地（大楽毛駅から5.8M≒9.3 km）に移転し、旅客・手荷物・小荷物の取り扱いを移管しました。
当駅は一般大貨物のみを扱う浜釧路駅（初代）となり、営業キロは釧路起点1.1M（≒1.8 km）となりました。客貨車区などの施設は当駅に残されました。
1942年（昭和17年）4月1日：小荷物（特別扱雑誌）の取り扱いを開始しました。
1954年（昭和29年）9月1日：小荷物（特別扱雑誌）の取り扱いを廃止しました。
1959年（昭和34年）10月26日：釧路客貨車区が当駅から宝町に移転しました。
1962年（昭和37年）10月15日：当駅が黒金町から幸町の釧路川沿いに移転し、浜釧路駅（2代目）となりました。移転後の釧路駅 - 当駅間の営業キロは3.8kmとなりました。旧駅には釧路工場（釧路車両所→釧路運輸車両所の前身のひとつ）の機能が残りました。
1965年（昭和40年）10月1日：コンテナ貨物の取り扱いを開始しました。
1974年（昭和49年）10月1日：小荷物の取り扱いを開始しました。
1986年（昭和61年）11月1日：小荷物の取り扱いを廃止しました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、日本貨物鉄道（JR貨物）に継承されました。
1989年（平成元年）8月1日：新富士駅（現在の釧路貨物駅）に機能を移転し、貨物支線と当駅が廃止されました。

駅名の由来

駅名は、釧路港に面していることに由来します。

駅跡

浜釧路駅の跡地は、現在、異なる用途に利用されています。

初代駅跡：現在の幸町6 - 12丁目に相当し、釧路車両所の撤退後に釧路市こども科学館などの敷地に転用されました。釧路プリンスホテル西側には記念碑が立っています。
二代目駅跡：北海道立釧路芸術館となっています。

隣の駅

廃止時点での、浜釧路駅の隣の駅は以下の通りです。

日本国有鉄道

根室本線（貨物支線）

釧路駅 - 浜釧路駅

脚注

参考文献

今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳1号「北海道」』新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790019-7。
石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』JTB、1998年。ISBN 4-533-02980-9。

関連項目

日本の鉄道駅一覧
廃駅
釧路運輸車両所
天寧駅 - 当時当駅の近くにあった貨物駅。
釧路開発埠頭埠頭線 - この駅があった支線と接続していた路線。
雄別鉄道 - かつて上記の路線を所有していた企業。

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