浦上靖夫

浦上 靖夫 (うらかみ やすお)

浦上靖夫は、1943年10月23日に東京都に生まれ、2014年12月18日に他界した日本の著名なアニメーション音響監督です。日本大学芸術学部を卒業後、1965年に虫プロダクションに入社し、音響の分野でキャリアをスタートさせました。その後、1972年には独立し、録音企画制作会社であるAUDIO PLANNING Uを設立しました。さらに、1981年には録音スタジオのエーピーユースタジオを開設し、日本のアニメにおける音響作品の重要な基盤を築いていきました。

音響監督としての業績

浦上は、映画版『ドラえもん』や高畑勲監督の作品を含む数々の名作アニメの音響監督として知られています。特に『ドラえもん』シリーズでは、音響の要素を確立し、その仕上がりが多くの観客に感動を与えました。彼は松田昭彦、庄司雅弘、横山正和、柏原満などの音響技師と深い関係を持ち、共に作品のクオリティ向上に努めました。

また、浦上は自身の家族にも音響の道を歩ませました。息子の浦上靖之と娘の浦上慶子も音響監督として活動し、彼の影響を色濃く引き継いでいます。さらに、小林克良や井澤基といった弟子たちも彼の教えを受け、音響業界で活躍しています。

追悼と記憶

彼の死後、2015年に公開された映画『名探偵コナン 業火の向日葵』のエンディングには、「In memory of 浦上靖夫」という記載があり、長年にわたり同シリーズの音響監督を務めた彼への追悼の意が表されました。これは、彼がアニメーション界に残した影響の大きさを示しています。

参加した作品

浦上の音響監督としての主な参加作品は多岐にわたります。テレビアニメでは、1967年の『リボンの騎士』や1970年の『あしたのジョー』を皮切りに、1974年の『アルプスの少女ハイジ』や1979年の『赤毛のアン』、1980年代には『怪物くん』や『シティーハンター』シリーズなど、数十に及ぶ名作に携わりました。

劇場アニメでも彼の存在は欠かせず、1980年の『ドラえもん のび太の恐竜』や2014年の『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件』など、数多くの作品で音響に関わりました。また、OVA作品や特別編においても彼の音響設計が光ります。

結論

浦上靖夫は、日本のアニメーション音響界に多大な影響を与え、その業績は現在も語り継がれています。彼の情熱と才能は、彼が携わった作品を通じて多くの人々に感動を与え続けています。彼の legacy は、今後も音響業界において生きていくことでしょう。彼の名前を聞くたびに、その手がけた数々の名作を思い出し、彼の貢献に感謝することと思います。

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