浦嶋神社

浦嶋神社

浦嶋神社（うらしまじんじゃ）は、京都府与謝郡伊根町本庄浜に位置する神社です。地元では宇良神社（うらじんじゃ）とも呼ばれ、浦島太郎伝説ゆかりの地として知られています。旧社格は郷社。

祭神

浦嶋神社の主祭神は、浦島太郎こと浦嶋子です。また、相殿神として、月読命（つくよみのみこと）と祓戸大神（はらえどのおおかみ）が祀られています。

主祭神: 浦嶋子（浦島太郎）
相殿神:
月読命（つくよみのみこと）
祓戸大神（はらえどのおおかみ）

歴史

社伝によれば、浦嶋神社の創建は平安時代の825年（天長2年）7月22日とされています。淳和天皇の時代に、浦嶋子を筒川大明神として祀ったのが始まりと伝えられています。『延喜式神名帳』には「宇良神社」として記載されており、古くから信仰を集めていたことが伺えます。

伝承では、浦嶋子が雄略天皇22年（478年）に常世の国へ旅立ち、347年後の天長2年（825年）に戻ったという話を聞いた淳和天皇が、浦嶋子を筒川大明神と名付け、小野篁に勅命を下して社殿を造営させたとされています。

祭事

浦嶋神社では、年間を通して様々な祭事が行われます。

元旦祭（1月1日）
節分祭（2月 節分の日）
宵宮（3月16日日の入り刻）
祈年祭（3月17日午前9時）
延年祭（3月17日午前10時）
例大祭（8月6日-宵宮、7日-例大祭）
新嘗祭（12月7日）
月次祭（毎月7日、17日）

文化財

浦嶋神社は、数多くの文化財を所蔵しています。中でも、以下のものは特に貴重です。

重要文化財

紙本著色浦嶋明神縁起 1巻
室町時代前半頃の絵巻。浦島子伝説を宇良神社の縁起として描いたもので、絵入り物語の先駆的な作例として知られています。
刺繍桐桜土筆文肩裾小袖
安土桃山時代の神服。桃山時代の特色を表わす華麗な構図と技法が用いられています。

登録有形文化財

拝殿及び中殿
1884年（明治17年）に中井権次によって建立された割拝殿形式の建物です。
本殿
1884年（明治17年）建立。木造平屋建、茅葺の建物です。

京都府指定文化財

有形文化財
紙本著色浦嶋明神縁起（掛幅本）
浦嶋社・宇良神社棟札類 10枚
紙本墨書続浦嶋子伝記
無形民俗文化財
宇良神社祭礼芸能

京都府登録文化財

無形民俗文化財
宇良神社延年祭

現地情報

所在地: 京都府与謝郡伊根町本庄浜191
交通アクセス:
京都丹後鉄道宮豊線 天橋立駅 → 丹海バス 浦嶋神社前 → 徒歩
京都縦貫自動車道 宮津天橋立IC → 国道176号 → 国道178号

参考文献

伊根町誌編纂委員会 編 『伊根町誌』下巻　1985年、580-609頁。

外部リンク

浦嶋神社 - 公式サイト
* 浦嶋神社 - 伊根町観光協会

浦嶋神社は、浦島太郎伝説を今に伝える貴重な神社です。伊根町を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

もう一度検索