浦辺登

浦辺 登（うらべ のぼる）

浦辺登は1956年12月12日に福岡県筑紫野市で生まれた日本の作家、文芸評論家、書評家です。彼は福岡大学のドイツ語学科を卒業し、在学中から執筆活動を開始しましたが、卒業後はサラリーマンとしての生活を送りながら書評や文章の投稿を続けてきました。近年は特にインターネットにおける書評投稿に力を入れており、オンライン書店ビーケーワンでは「書評の鉄人」として知られています。

経歴と活動

浦辺は福岡市西区に在住しており、2014年には神奈川県から福岡県に転居しました。彼の活動の一環として、読売新聞福岡県版に「維新秘話福岡」を2017年6月から2018年12月まで連載していました。また、NHK福岡制作の番組「維新の傑物たち」では黒田長溥や加藤司書、真木和泉についても取り上げられています。さらに、2020年からは歴史講座やオンライン講座を開催し、地域やオンラインで学習活動を広めています。

浦辺はまた「九州ラーメン研究会」のメンバーとして、ラーメン文化の研究にも参加しており、自身の地元や地域の文化を深く掘り下げています。学習会を主宰する傍ら、講演活動も行い、リクエストに応じて各地で知識を共有しています。

交友関係と影響

彼の交友関係には、毎年10月18日に東京で行われる来島恒喜の慰霊祭で知り合った田中健之が含まれています。田中とは、不平等条約改正を推進した大隈重信に関連する理念を共有し、共にアジアの問題について情報を交換する関係を築いています。また、カンボジアの地雷撤去や学校建設に取り組む大谷賢二および、執筆に関わる矢野寛治や松尾龍之介とも親しい関係を持っています。

研究テーマ

浦辺は玄洋社や黒龍会に関する研究にも力を入れており、杉山茂丸の曾孫である杉山満丸との意気投合を経て、「夢野久作と杉山三代研究会」の発起人となり、研究会は筑紫野市で毎年開催されています。ここでは夢野久作や杉山龍丸の研究が行われています。また、明治時代の歴史的な出来事や征韓論といった記録には残っていないが重要な事象についても調査を進めています。

出版物

浦辺の著作には多くの歴史に焦点を当てた作品があります。彼の代表作としては『太宰府天満宮の定遠館』（2009年）、『霊園から見た近代日本』（2011年）、『東京の片隅からみた近代日本』（2012年）があり、これらの作品では日本の近代史や文化を深く探求しています。また、『維新秘話福岡』や『勝海舟から始まる近代日本』といった書籍も彼の研究成果を反映した重要な作品です。

その研究は多岐にわたりますが、特に福岡地方の歴史や海外との連関に深い興味を持っており、執筆活動だけでなく研究を通じて日本の歴史の真実に迫リ続けています。彼の尽力により、地域の文化や歴史が広く知られることとなるでしょう。

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