浦項慶州空港

浦項慶州空港概要

大韓民国慶尚北道浦項市に位置する浦項慶州空港（포항경주공항、Pohang Gyeongju Airport）は、朝鮮半島南東部における主要な地域空港です。特に、ユネスコ世界遺産にも登録されている歴史都市、慶州市へのアクセスに便利な最寄り空港の一つとして機能しており、時刻表などでは「浦項／慶州」という表記が用いられることもあります。この空港は、軍民共用飛行場としての性格を持っており、韓国海軍および駐韓米海軍との共用運用が行われています。軍との共用という特性上、空港ターミナル内での写真撮影など、一部行動に制限が設けられている点に留意が必要です。

沿革

浦項慶州空港の歴史は、1970年2月の開港に始まります。開港後間もない同年3月には、大韓航空が首都ソウルの玄関口である金浦国際空港を結ぶ路線の運航を開始し、浦項地域の航空アクセスが開かれました。その後、航空需要の増加に伴い、1992年4月にはアシアナ航空も金浦国際空港線に新規参入し、利用者にとって選択肢が広がりました。空港施設の近代化も進められ、2002年6月には新旅客ターミナルが供用を開始し、より快適な空の旅を提供できる環境が整備されました。

国際線に関しては、長らく定期便の運航はありませんでしたが、2012年5月24日には中国南方航空による大連との間に初の国際線チャーター便が運航され、国際交流の可能性が示されました。しかし、空港の維持管理は継続的に必要であり、2014年7月1日からは滑走路の大規模な改修工事のため、一時的に全ての定期便の運航が停止されました。約2年間の工事期間を経て、空港運用は2016年5月3日に再開され、再び空路による地域へのアクセスが可能となりました。

国内路線の運航航空会社には変遷がありました。長年、金浦線を担ってきた大韓航空が運休した後、2020年7月31日からは新規参入したジンエアーが、金浦国際空港線に加え、人気の観光地である済州国際空港への路線も開設し、地域住民や観光客の利便性が向上しました。そして、空港の名称についても変更が行われました。2022年7月14日、それまでの「浦項空港」から、慶州へのアクセス拠点としての側面をより明確にするため、「浦項慶州空港」へと正式に改称されました。

現在の状況

現在、浦項慶州空港は主に国内線が就航しています。歴史的に見ても、国内外の主要都市との接続を担ってきた空港ですが、現在の定期便は国内線主体となっています。空港公式サイトなど外部リソースを参照することで、最新の就航状況や時刻表を確認することができます。

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