海外プラスナンバー(韓国)とは
海外プラスナンバーは、
NTTドコモの国際ローミングサービス「
WORLD WING」を
韓国で利用する際に、通常の国際ローミング通話料金よりも割安な料金で利用できるサービスでした。これは、
NTTドコモの
携帯電話番号に加え、
韓国の
携帯電話キャリアであるKT(旧
KTF)社の電話番号が一時的に付与されることで実現していました。
サービス概要
このサービスは、
NTTドコモとKTが共同で研究開発したもので、1つのSIMカードで海外キャリアとの2つの電話番号を利用できる、当時としては日本初の画期的なものでした。また、KTの
携帯電話利用者が日本にローミングインした際にも、同様の割引が適用される相互的な仕組みでした。
NTTドコモはサービスを提供していませんでしたが、KTでは
中国移動通信との提携により、中国でも同様のサービスを提供していました。
過去には、
NTTドコモが
SKテレコムと共同で、一つの端末に
NTTドコモと
SKテレコムの2つの電話番号を付与し、日本のPDC方式と
韓国のCDMA方式の両サービスに対応する端末を発売したこともありました。
サービス開始と終了
2009年2月16日に発表され、同年3月2日にサービスが開始されました。しかし、市場環境の変化に伴い、2015年12月15日に新規申し込み受付が終了し、2016年10月31日にサービスは完全に終了しました。
利用料金
- 月の途中で申し込みや廃止を行った場合、月額使用料は日割り計算(1日あたり約10円)
- サービス開始当初は、事務手数料1,050円(税込)が必要でしたが、キャンペーン期間を経て、2010年10月1日以降は不要となりました。
通話料金
海外プラスナンバーの利用で、
韓国国内での通話料金が割引されました。割引額は通話先や時間帯によって異なりました。
その他
- SMS:
韓国番号での利用はできず、ドコモ番号での利用
-
韓国国内からドコモ番号で発着信:通常の
WORLD WING料金
申込方法
- ワールドカウンター(成田、羽田、中部、関西の各空港)
- ドコモショップ
My docomoからの申し込みはできませんでした。
利用方法
NTTドコモの
WORLD WING対応端末であれば利用が可能でした。利用方法は
WORLD WINGと同様ですが、
韓国に渡航した際は、手動で利用キャリアをKT(KFT、olleh)に設定する必要がありました。自動設定ではKT以外のキャリアに接続することがあり、その場合、本サービスは利用できませんでした。
本サービスが適用されるのは
韓国番号での音声通話のみで、ドコモ番号での発着信やパケット通信、SMSなどは
WORLD WINGに準じた料金体系でした。ただし、
NTTドコモを除いたパケット通信料金は、
コネクサスモバイルアライアンスの優遇料金(海外
パケ・ホーダイなど)が適用されました。
関連事項
- KT
-
KTF
-
コネクサスモバイルアライアンス
外部リンク