海田市駐屯地

海田市駐屯地の概要

海田市駐屯地（かいたいちちゅうとんち、英：JGSDF Camp Kaitaichi）は、広島県安芸郡海田町寿町と広島市安芸区矢野に位置する、陸上自衛隊の重要な駐屯地です。駐屯地には第13旅団の司令部があり、地域の防衛活動に努めています。最寄の演習場は、原村演習場となっており、駐屯地の司令は第13旅団副旅団長が兼務しています。

歴史と沿革

海田市駐屯地の歴史は日本陸軍の時代に遡ります。1936年（昭和11年）、陸軍が当地の土地を買収し、1945年（昭和20年）には連合国軍が接収しました。その後、1946年にはイギリス連邦占領軍が使用し、1950年に接収が解除されました。これにより、福岡管区警察学校に所属していた隊員が海田市駐屯地に集結し、警察予備隊の基地として機能し始めました。

1954年（昭和29年）に陸上自衛隊が発足した際、海田市駐屯地も自衛隊の基地として正式に再編成され、その後も多数の部隊が編成されてきました。特に、1999年には第13旅団として改編され、現在に至ります。

駐屯部隊

海田市駐屯地には、以下の部隊が配置されています：

• - 第13旅団及び隷下部隊

- 第13旅団司令部
- 第46普通科連隊
- 第13後方支援隊
- 第13施設隊
- 第13通信隊
- 第13特殊武器防護隊
- 第13音楽隊

これらの部隊は、地域の防衛や災害派遣活動に参加し、広島県を含む多方面での任務を担っています。

主要なイベント

駐屯地では毎年3月に桜祭りが開催され、多くの市民が訪れます。この祭りは一般開放されており、地域の方々との交流を深める良い機会となっています。また、11月には第13旅団の創立記念と駐屯地の設置記念を祝うイベントがあり、模擬訓練の展示などが行われます。

交通アクセス

海田市駐屯地へのアクセスも便利です。近くには山陽自動車道の広島東ICや志和ICがあり、さらに主要な国道や県道も整備されています。鉄道はJR西日本の山陽本線や呉線が利用可能で、海田市駅や矢野駅が最寄りの駅です。このように、交通の便が良いのは駐屯地の大きな特徴の一つです。

周辺の重要施設

駐屯地の近隣には、多くの重要施設があります。大崎発電所や南原発電所といった発電所があり、さらには海上自衛隊呉基地や米軍の施設も近くに存在しています。これらの施設は地域の経済やインフラにも大きな影響を与えており、海田市駐屯地と協力関係を築いているのです。

さいごに

海田市駐屯地は、長い歴史を持ち、地域社会との連携を大切にしながら、自衛隊の一層の訓練と活動を続けています。今後も重要な防衛の拠点として、地域の安全を支えていくことでしょう。

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