海老原紳

海老原 紳のプロフィールと経歴

海老原 紳（えびはら しん）は、日本の外交官であり、1948年2月16日に生まれました。彼は東京大学法学部を卒業し、1970年に外交官上級試験に合格しました。1971年に外務省に入省し、その後のキャリアで数々の重要なポジションを歴任しました。

職務経歴

海老原氏の外交官としてのキャリアは、外務省大臣官房審議官兼条約局の職から始まりました。1998年8月には、大臣官房の審議官及び条約局に就任し、その後、1999年から2000年にかけては内閣総理大臣秘書官として政策の要に立ちました。2000年7月からは在アメリカ合衆国日本国大使館の公使に就任し、2001年には条約局長に指名されました。さらに、2002年には北米局長に転任し、その後も様々な重要な役職を担い続けました。

特に際立ったのは、2006年に駐インドネシア大使、2008年から2011年まで駐イギリス特命全権大使を務めたことです。この期間、彼は日本と英国の関係を深めるための重要な役割を果たしました。

退官後の活動

海老原氏は2011年に外務省を退官した後も、住友商事株式会社の顧問や、原子力委員会新大綱策定会議の委員として日本の外交や安全保障の政策に貢献し続けています。加えて、2015年6月には三菱地所株式会社の取締役に就任し、経済界でもその存在感を示しています。彼はまた、公益社団法人経済同友会の代表幹事特別顧問や、公益財団法人本庄国際奨学財団の理事としても活動しています。

経歴の特徴

海老原氏は外務省の中でも特にエリートとされ、条約局長や北米局長といった重要なポジションを歴任しましたが、外務事務次官のポジションにおいては、谷内正太郎の後塵を拝する結果となりました。この競争の中で彼の外交官としての実力が証明されたのです。また、彼と同じ年に外交官として入省した同期には、国際的なポジションで活躍する多くの著名な人物がいます。例えば、駐ブルネイ大使や国際連合事務次長などとして知られる橋本逸男、須田明夫、横田淳などがその一例です。

結論

海老原紳は、長いキャリアの中で日本の外交を支えるための数々の重要な職務を担い、国際舞台では日本の立場を強化してきました。また、退官後もその経験を活かして様々な分野で貢献を続けており、彼の業績は今後も日本の外交に影響を与え続けることでしょう。

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