橋本逸男

橋本逸男（はしもと いつお）は、日本の外交官であり、現在は東北大学公共政策大学院の教授として国際関係論などを教えています。福島県船引町（現田村市）出身で、1971年に外務省に入省しました。

外交官としての経歴

橋本氏は、東京大学在学中に外務公務員採用上級試験に合格し、外務省に入省後、ハーバード大学で修士号を取得しました。その後、在アメリカ合衆国日本国大使館二等書記官、アジア局中国課長補佐、経済協力局首席事務官、情報文化局首席事務官などを歴任しました。また、中国との関わりも深く、在中華人民共和国日本国大使館一等書記官、在中国大使館公使（文化広報担当）、上海総領事といった要職も務めました。

2002年にはラオス駐箚特命全権大使、2004年にはブルネイ駐箚特命全権大使に任命され、それぞれの国で日本との外交関係強化に尽力しました。

大学教授としての活動

外務省を退官後、2009年9月1日より東北大学公共政策大学院の教授に就任し、国際関係論などを教えています。また、同大学院の副院長も務めています。教育者として、次世代の外交官や国際関係専門家の育成に力を注いでいます。

その他の活動

橋本氏は、外交官としての経験を活かし、様々な分野で活躍しています。2012年には日本中国友好協会の副会長に就任し、日中間の友好促進に貢献しています。また、財団法人自治体国際化協会の常務理事も務めるなど、地方自治体の国際化にも尽力しています。

2022年には、長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

同期入省者

橋本氏と同期で外務省に入省した人物には、以下のような外交官がいます。

海老原紳（2008年駐イギリス大使）
赤阪清隆（2007年国際連合事務次長）
須田明夫（2009年軍縮会議日本政府代表部大使、2006年国際テロ対策担当大使、2003年駐スリランカ大使）
桂誠（2007年駐比大使、2004年駐ラオス大使）
楠本祐一（2011年関西担当大使、2009年駐ポーランド大使、2004年駐ウズベキスタン大使）
島内憲（2006年駐ブラジル大使、2004年駐スペイン大使）
小島高明（2010年国際テロ対策担当大使、2007年駐オーストラリア大使、2004年駐シンガポール大使）
横田淳（2012年経済担当大使兼イラク復興支援等調整担当大使、2009年駐ベルギー大使、2006年国際貿易・経済担当大使、2004年駐イスラエル大使）
三田村秀人（2010年駐ニュージーランド大使、2007年駐ザンビア大使）
清水訓夫（2009年防衛大学校教授、2005年駐アルジェリア大使）
野呂元良（2008年駐マラウイ大使）
皆川一夫（2011年駐ウガンダ大使）
佐藤正晴（2012年駐ニカラグア大使）

これらの同期入省者たちも、各分野で日本の外交に貢献しています。

外部リンク

東北大学公共政策大学院|教員紹介|橋本逸男
* 改めて日中共同声明の意義を思う（「日本と中国」（社）日中友好協会ホームページ内）

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