海鳥社

有限会社海鳥社の概要

有限会社海鳥社（かいちょうしゃ）は、1985年に福岡県福岡市博多区に設立された日本の出版社です。設立者は、当時葦書房の社員であった西俊明氏と別府大悟氏の二人です。この会社は地域に密着した視点から、多くの書籍を刊行しており、地元の歴史や文化、文学などに焦点を当てた作品が数多く揃っています。

社名の由来

海鳥社という社名は、作家の上野英信氏の言葉に由来しています。上野氏は「朝鮮半島から九州・沖縄を結ぶ巨大な＜文化弧＞のカナメとなれ」というメッセージを贈り、この言葉が社名の由来となりました。このように、海鳥社は地域文化を繋ぐ架け橋としての役割を自負しています。

出版分野

海鳥社は、主に以下のようなジャンルの書籍を手がけています。

• - 地元福岡や九州各地の歴史（郷土史）
• - 地域文化や文学（郷土文学）
• - 教育に関する書籍
• - 自然環境に関する情報
• - 地元著名人のエッセイ集や写真集
• - 観光ガイド本

これらの多岐にわたる書籍は、地域住民や観光客にとって貴重な情報源となっています。また、海鳥社では「海鳥社ブックス」というシリーズを通じて、定期的に新たな書籍を出版し、読者に提供しています。

雑誌の発行

さらに、海鳥社は雑誌「海路」も刊行しています。この雑誌は、地域の歴史や文化を掘り下げた記事や、著名な評論家のコメントなど多彩な内容で構成され、読者に新しい視点を提供します。

著名な著作

同社が出版した著作には、独自の視点を持つ著名な著者たちが多数参加しています。たとえば、『加藤典洋の発言』シリーズや、竹田青嗣氏、内田樹氏、橋爪大三郎氏といった評価の高い評論家による著作が揃っています。これらの書籍は、地域の視点から見た日本全体の社会や文化について考えるきっかけを読者に提供しています。

まとめ

有限会社海鳥社は、福岡を拠点としながら地域文化や歴史に根ざした書籍を刊行することで、地元の文化的な発信源として重要な役割を果たしています。今後もその活動は、地域住民や文化愛好者にとって欠かせないものであり続けるでしょう。

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