深入山

深入山（しんにゅうざん）の魅力

深入山は広島県の北西部にある標高1,152.5メートルの山で、西中国山地国定公園に指定されています。この山は、南側の麓に位置する名勝三段峡の美しさと相まって、高い観光価値を誇ります。

山の特徴

山の形はピラミッドに似たドーム型で、特にその存在感は一見の価値があります。頂上近くには広がる草原があり、毎年4月に行われる野焼きによって新たな草花が芽吹きます。深入山は全体でススキやササに覆われており、季節ごとに異なる花々が山を彩ります。このことから、深入山は中国百名山にも選ばれ、広島百名山の一つとしても知られています。また、山頂からは臥龍山や聖湖、聖山、恐羅漢山などの美しい景観を望むことができます。

さらに、山麓には「蔵座高原」と呼ばれる地域が整備されており、いこいの村ひろしまとして多くの宿泊施設やキャンプ場、テニスコート、スキー場、サイクリングロードが整っています。このエリアは訪れる人々にとってのリラクゼーションの場となっています。

歴史的背景

深入山はかつて人里離れた深い山として知られており、古くは放牧場として利用されていました。しかし、昭和30年代に牛馬の数が減少した結果、放牧は廃止されました。現在でも放牧用の土塁がその名残をとどめています。

1969年には、付近の三段峡を中心に西中国山地一帯が国定公園に指定されました。1974年には広島市と戸河内町が共同で登山者や観光客向けの山村振興モデル事業に着手し、「いこいの村ひろしま」が設立されました。これによって多くの人々がこの地域を訪れるようになりました。

登山情報

深入山の登山ルートは、蔵座高原から始まります。ここには整備された登山道があり、初心者でも安心して楽しめるのが特徴です。特に積雪期には雪山入門コースとしても親しまれており、冬季の登山も楽しむことができます。

主な登山口には、南登山口、西登山口、東登山口があり、それぞれアクセスしやすい位置にあります。

アクセス

深入山への交通アクセスは便利であり、E2A中国自動車道の戸河内ICから車で約16kmの距離です。また、石見交通のバスを利用する場合は、「いこいの村入口」バス停で下車し、登山口までは徒歩で約10分です。

まとめ

自然と歴史が織りなす深入山は、登山や観光に訪れる人々に多くの魅力を提供しています。多様な活動や美しい景観を通じて、訪れる人の心を掴む場所です。真の自然の素晴らしさを感じるために、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

もう一度検索