深江駅 (長崎県)

深江駅の紹介

深江駅（ふかええき）は、長崎県南島原市深江町馬場に位置していた、歴史ある島原鉄道の駅です。かつては多くの利用者に親しまれていましたが、2008年に廃駅となりました。ここでは、深江駅の歴史、構造、利用状況、駅周辺の情報を詳しく解説します。

歴史

深江駅は、1922年4月22日に口之津鉄道の駅として開業しました。それから約20年後の1943年には、口之津鉄道が島原鉄道に合併されたため、正式に島原鉄道の駅として扱われるようになりました。その後、1964年に業務委託化され、1987年には新しい駅舎が完成しました。しかし、2000年代に入ると、鉄道の利用客は減少していき、2008年4月1日には島原外港 - 加津佐間の廃線に伴い、深江駅も廃駅となりました。

駅構造

駅の構造は、2面2線を有する地上駅であり、南側が1番のりば、北側が2番のりばとなっています。それぞれののりばからは、加津佐方面や諫早方面への列車が発着していました。南側のホームには駅舎があり、駅舎は諫早方向に接しています。さらに、線路を横断する通路が駅舎の前から伸びており、両ホームをつなげていました。

駅舎内部には、トイレや待合所、駅事務室が設置されており、北側のホームにも小さな待合所がありました。業務委託駅であったため、自動券売機は無く、駅舎内の出札窓口で乗車券が手売りされていました。

利用状況

深江駅の利用状況について、最後の営業年度である2007年度のデータを見てみると、年間乗車人員は65,689人、降車人員は68,753人でした。この数値からも、駅の一定の利用があったことが伺えますが、その後の廃止は地域交通に影響を与えました。

駅周辺の環境

深江駅の周辺は、港が近いこともあり、市街地が広がっています。駅の南側には、南島原市立深江小学校馬場分校や深江郵便局、JA島原雲仙深江支店といった施設が存在します。また、駅の東側には南島原市深江総合支所（旧・深江町役場）があり、国道251号沿いに位置しています。

また、駅の周辺には217号と218号の踏切も設けられており、交通の要所として利用されてきた場所でもあります。

隣の駅

深江駅は島原鉄道の島原鉄道線に位置しており、隣接する駅は瀬野深江駅と布津新田駅です。これらの駅とともに、地域の交通網を支えていました。

結論

深江駅は長い歴史を持つ駅でしたが、時代の変化に伴ってその役割を終えました。地域の重要な交通手段としての歴史を刻んできた深江駅についての情報は、今も地元の人々の記憶に残っています。

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