清水一郎 (政治家)

清水一郎

清水一郎（しみず いちろう、1918年9月4日 - 1991年6月12日）は、日本の政治家であり、群馬県の発展に大きく貢献しました。

経歴

群馬県前橋市出身の清水一郎は、1936年に群馬県立前橋中学校（現群馬県立前橋高等学校）を卒業後、1939年に福島高等商業学校（現福島大学経済経営学類）を卒業しました。卒業後は日立製作所東京本社に勤務し、その後、青森県立商業学校（現青森県立青森商業高等学校）や群馬県立前橋工業学校（現群馬県立前橋工業高等学校）で教鞭を執りました。1948年には群馬県立前橋商業高等学校の講師となりました。

政治家としてのキャリアは、1955年の前橋市議会議員当選から始まりました。市議会議員として1期4年を務め、総務、文教の各常任委員会に所属し、前橋市監査委員も務めました。1959年4月には群馬県議会議員選挙に前橋市選挙区から立候補し、初当選を果たして以来、4期16年にわたり県議会議員を務めました。県議会では、群馬県議会副議長（1970年5月16日から1971年5月13日）や第47代群馬県議会議長（1974年5月29日から1975年5月14日）を歴任しました。また、総務、厚生、商工労働、総務企画、交通並びに地域開発、議会運営の各委員会の委員長、厚生、商工労働、交通対策、議会運営、尾瀬推理対策の各委員会の副委員長も務めました。さらに、群馬県監査委員、前橋工業団地造成組合議会議員、都市計画地方審議会委員、総合開発審議会委員、社会福祉協議会長など、多岐にわたる公職を歴任しました。

1976年には群馬県知事選挙に出馬し、見事当選。以後、3回連続当選を果たし、4期にわたり群馬県知事を務めました。知事在任中は、関東知事会監事も務めました。特に、「スポーツ県　群馬」を提唱し、1983年のあかぎ国体を成功に導くなど、スポーツ振興に尽力したことで知られています。現在「ニューイヤー駅伝」として知られる全日本実業団駅伝の初の群馬県開催時（1988年）の知事でもありました。1981年には自由民主党を離党しています。

1991年6月12日、急性腎不全のため、群馬県知事在職中に逝去しました。享年72。墓所は前橋市正幸寺にあります。

栄典

1989年 - 勲二等旭日重光章
1991年 - 従三位

人物

趣味は読書とスポーツであり、多趣味な人物でした。三男は群馬ロイヤルホテル社長で元学校法人ニッポンアカデミー理事長の清水澄（ますみ）です。

清水一郎は、群馬県の発展に大きく貢献した政治家として、その功績は長く記憶されることでしょう。

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