渋谷らいぶステージ

渋谷らいぶステージ（しぶやらいぶステージ）は、2008年3月31日からNHKの衛星放送チャンネル、具体的にはNHK衛星第2テレビジョン（BS2）およびNHKデジタル衛星ハイビジョン（BShi）で放送が開始された音楽番組です。

本番組は、2007年4月2日から1年間にわたって放送されていた前身番組『BSふれあいステージ』のうち、月曜日に放送されていた演歌・歌謡曲を中心とした「演歌いっぽん勝負」と、水曜日の「音楽の楽園」という異なるジャンルのコーナーを統合し、新たな装いでリニューアルされたものです。

番組の司会は、自身も長年にわたり第一線で活躍する歌手である水前寺清子が務めました。番組の基本的な構成は、毎回一組のゲストアーティストをスタジオに招き、水前寺清子との和やかなトークを交えながら、ゲストによる素晴らしい歌唱や演奏を披露するというものでした。ゲストとして登場するアーティストは、演歌や歌謡曲の分野で知られる大物から、ポップスなど他のジャンルで活躍する実力派まで、非常に幅広い顔ぶれでした。

収録は公開形式で行われました。場所は、渋谷にあるNHKのオープンスタジオである「みんなの広場ふれあいホール」が用いられました。収録は原則として2週間に一度のペースで実施されていました。

放送日時は、主としてNHK BS2では毎週月曜日の午後6時から午後6時45分までの45分間でした。NHK BShiでは、BS2での放送から原則として1日遅れとなる毎週火曜日の午後11時から午後11時45分に本放送が行われました。さらに、BShiでは毎週月曜日の深夜、日付としては火曜日の午前1時台にあたる午前1時00分から午前1時45分に再放送も行われており、こちらは原則としてBS2の本放送から1週間遅れの放送でした。

番組はおよそ3年間にわたり放送され、その間に延べ100組を超える多様なゲストが登場しました。初期の放送では、第1回にペギー葉山、第2回に冠二郎、第3回に山本譲二、第6回に島倉千代子といった演歌・歌謡曲界を代表する歌手が出演しました。その後も、五木ひろし、石川さゆり、森進一、美川憲一、八代亜紀、天童よしみ、都はるみといったベテラン勢から、秋元順子、北山たけし、水森かおりなどの当時活躍していた歌手、さらにはポップスやフォーク分野のイルカ、堀内孝雄、岩崎宏美、野口五郎、アグネス・チャンなど、非常に多岐にわたるアーティストが招かれ、それぞれの持ち味を生かしたステージを展開しました。

番組は2011年3月21日の放送をもって最終回を迎えました。最終回のゲストは都はるみであり、この回は司会の水前寺清子自身の特集も兼ねた内容で、番組の幕を閉じました。この『渋谷らいぶステージ』は、公開収録ならではの臨場感あふれる雰囲気の中、司会とゲストの温かい交流、そして一流アーティストによる質の高い音楽パフォーマンスを視聴者に届けた番組として記憶されています。

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