渋谷区立上原小学校

渋谷区立上原小学校（しぶやくりつ うえはらしょうがっこう）は、東京都渋谷区上原三丁目の閑静な住宅地に位置する公立の小学校です。教育に適した落ち着いた環境に恵まれています。

学校の周辺環境は大変良好で、南側には東京大学の駒場キャンパス関連施設や駒場野公園が広がり、都心にあっても豊かな緑の中で学習できる恵まれた立地です。交通アクセスも便利で、学校の北側には小田急小田原線と東京メトロ千代田線の代々木上原駅があり、徒歩約5分という近さです。駅周辺にはバス停も多くあり、様々な方面からのアクセスが容易です。

上原小学校は、渋谷区内の小学校の中でも長い歴史を持つ学校です。その起源は1920年（大正9年）4月1日、東京府豊多摩郡代々幡町立山谷尋常小学校の分校場として開設されたことに遡ります。翌1921年（大正10年）12月24日には、豊多摩郡代々幡町上原尋常小学校として独立開校を果たしました。開校記念日は4月21日です。その後、地域の変遷に伴い名称が度々変更されました。1932年（昭和7年）10月1日の東京市への編入で東京市上原小学校、戦時中の国民学校令により東京府東京市上原国民学校（1941年4月1日）、東京都制施行により東京都上原国民学校（1943年7月1日）となりました。戦後、1947年（昭和22年）4月1日の学制改革によって、現在の東京都渋谷区上原小学校という名称になり、以来地域の子どもたちの教育を担っています。創立50周年は1971年（昭和46年）に記念式典が行われました。近年では、より良い教育環境を提供するため、普通教室や特別教室の改装、教室への空調設置、校庭の人工芝化、屋上緑化など、施設の改修が順次行われています。

学校では、「礼儀正しく思いやりのある人間」「社会に貢献しようとする人間」「個性と創造力豊かな人間」の育成を教育目標として掲げ、心豊かで自立した人間の育成を目指しています。

子どもたちの放課後の居場所として、学校施設を活用した「放課後クラブ」が開設されており、保護者の状況に関わらず全ての児童が利用できます。また、渋谷区が所有する校外学習宿泊施設（山梨県の山中高原学園、千葉県の冨山高原学園）を利用した自然体験学習も実施されており、集団生活や自然との触れ合いを通じて学びを深める機会を提供しています。

上原小学校の通学区域は住所によって定められていますが、渋谷区では学校選択希望制を導入しており、通学区域外の学校を希望することも可能です。これにより、各学校の特色ある教育を推進し、地域に開かれた学校づくりを目指しています。通学区域内でも、通学距離などを考慮し、保護者の申請により指定校の変更が認められる調整区域が設けられています。

将来の学校施設については、渋谷区の「新しい学校づくり整備方針」に基づき、建て替えが計画されています。現在の計画では、2032年度（令和14年）から2034年度（令和16年）にかけて工事が行われる予定です。

学校周辺には、敷地内の放課後クラブ施設のほか、北側に隣接する渋谷区上原社会教育館、渋谷区立上原公園、渋谷区立上原中学校など、教育や地域活動に関連する施設が集まっています。

上原小学校の出身者としては、歌手の宇崎竜童氏が知られています。

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