渋谷守生

渋谷守生の生涯

渋谷守生（しぶや もりお）は、1920年9月13日に東京都町田市で生まれ、2014年12月13日に94歳で生涯を閉じました。彼は、政治家としての顔と、将棋の普及に尽力した人物という二つの側面を持ち合わせていました。

政治家としての活躍

早稲田大学を卒業後、1962年に町田市議会議員に初当選し、2期務めました。その後、1973年には東京都議会議員選挙で当選し、6期にわたり都議会議員を務めました。1999年から2001年まで、第37代東京都議会議長を務め、都政の発展に大きく貢献しました。また、全国都道府県議会議長も歴任するなど、地方自治におけるリーダーシップを発揮しました。

将棋界への貢献

渋谷は、アマチュア将棋の普及にも情熱を注ぎました。1977年には日本アマチュア将棋連盟の設立に参画し、副会長に就任。1987年には会長となり、アマチュア将棋の発展に大きく貢献しました。2004年には東京アマチュア将棋連盟会長も兼任し、地域のアマチュア将棋振興にも尽力しました。これらの功績が認められ、2012年には日本将棋連盟よりアマチュア八段を授与されました。この昇段を記念して、日本将棋連盟主催の将棋大会も開催されました。

さらに、2010年には日本女子プロ将棋協会（LPSA）の最高顧問に就任し、女子将棋界の発展にも貢献しました。また、日本将棋道場連合会の最高顧問も務め、将棋文化の普及に尽力しました。2008年には、長年の将棋普及の貢献により、大山康晴賞個人部門を受賞しました。また、彼が会長を務めた日本アマチュア将棋連盟も同年に大山康晴賞団体賞を受賞しています。

その他の活動と著書

渋谷は、町田市体育協会の会長も務めるなど、地域社会の活動にも積極的に参加しました。著書に『議長席から見た石原都知事を語る－東京に政治哲学の種子をまく人』（万葉舎、2001年）があり、政治家としての視点から東京都知事について論じています。また、将棋に関する連載やコラムも多数執筆し、将棋文化の普及に貢献しました。

受章と晩年

渋谷は、その功績が認められ、2004年に旭日中綬章を受章しました。2014年12月13日、肺炎のため町田市内の自宅で死去。94歳でした。生涯にわたり、政治と将棋の両分野で多大な貢献を果たした人物として、その名は後世に語り継がれるでしょう。

歴任

東京都議会議長
全国都道府県議会議長
町田市体育協会会長
日本アマチュア将棋連盟会長
東京アマチュア将棋連盟会長
[日本女子プロ将棋協会]最高顧問
日本将棋道場連合会最高顧問

著書

『議長席から見た石原都知事を語る－東京に政治哲学の種子をまく人』 万葉舎、2001年

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