渋谷直蔵

渋谷直蔵について

渋谷直蔵（しぶや なおぞう）は、日本の政治界で重要な役割を果たした政治家で、特に労働行政における貢献が知られています。彼は1916年に誕生し、1985年に亡くなりました。彼の経歴には、内務省や労働省での長いキャリアが含まれています。

学歴と初期の経歴

渋谷は旧制石川中学校を経て、旧制第二高等学校の文科乙類に進学し、1940年に東京帝国大学法学部を卒業しました。大学卒業後、彼は内務省に入省し、東京府内務部に所属しました。この頃、彼は東京府議会副議長の長女と結婚しました。

転機と政界進出

戦後、渋谷は労働省に転職し、大臣官房長や労働基準局長などの要職を経験しました。1960年の衆議院議員総選挙では、旧福島2区から出馬し、見事初当選を果たします。その後、彼は9回連続で議員に当選し、自民党内でも確固たる地位を築いていきました。

自由民主党内での活動

渋谷は自由民主党の中で三木派から河本派に所属し、様々な委員会や役職を歴任しました。具体的には、建設政務次官や衆議院文教委員長、農林水産委員長を務めました。これらの経験を通じて、国内の様々な政策に対する影響力を発揮しました。

内閣での役割

1978年、大平内閣のもとで自治大臣、国家公安委員会委員長、北海道開発庁長官として初めて内閣に入閣します。この役職に就くことで、彼は地域の開発や安全保障において重要な役割を果たしました。

引退と死去

1985年10月、渋谷は病気により引退を表明しました。彼の政治活動は、彼の死去により69年の生涯に幕を閉じました。1985年12月16日、脳腫瘍によりこの世を去った彼の選挙区は穂積良行に引き継がれました。

労働運動との関わり

1975年秋には、公労協がスト権ストの実施を目指した際、渋谷はスト権付与派としての立場を明確にしました。彼の意見や行動は労働運動に対しても影響を与え、数多くの政策に反映されました。

渋谷直蔵は、日本の政治史において労働行政の発展に大きく寄与した政治家であり、その功績は今後も記憶され続けることでしょう。

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