渓仙峡

渓仙峡（けいせんきょう）

大分県由布市庄内町に位置する渓仙峡は、阿蘇野川沿いに広がる峡谷で、夜見渡峡谷、夜見渡渓谷とも呼ばれています。九重連山の東麓、黒岳を源とする阿蘇野川が、火山岩を長年にわたり侵食して形成されました。由布市庄内町の岩下地区から夜見渡地区までの約4kmに及ぶこの峡谷は、大分百景の一つにも選ばれるほどの美しい景観を誇ります。

自然の美しさと見どころ

渓仙峡の川畔には、ケヤキの木立が連なり、両側の岩峰にはモミジやシャクナゲが茂っています。春には新緑が、秋には紅葉が美しく、四季折々の自然の色彩を楽しむことができます。特に紅葉の時期には、峡谷全体が鮮やかな色彩に包まれ、訪れる人々を魅了します。

下流には、ひっそりと佇む不言の滝があります。さらに、夜見渡付近には落差12mの夜見渡滝が流れ落ち、その迫力ある姿を見ることができます。また、明治40年に架けられた石造アーチ橋の夜見渡橋も、歴史を感じさせる見どころの一つです。夜見渡という地名は、黄泉戸とも書かれ、その名の通り幽玄な雰囲気が漂います。

アクセス

渓仙峡へのアクセスは、鉄道・バスまたは自動車を利用できます。

鉄道・バス: JR九州久大本線天神山駅よりバスで約20分、「渓仙峡停留所」または「夜見渡停留所」で下車します。
自動車: 国道210号から大分県道621号田野庄内線を経由します。

その他の情報

渓仙峡の近くには、同じく大分百景に選定されている由布川峡谷があります。時間があれば、こちらも訪れてみてはいかがでしょうか。

外部リンク

由布市 観光情報


渓仙峡は、自然の美しさと歴史的な要素が組み合わさった、訪れる価値のある場所です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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