渡辺具能

渡辺具能（わたなべ ともよし）

渡辺具能は、1941年生まれ、福岡県糟屋郡須恵町出身の日本の政治家です。九州大学工学部を卒業後、運輸省に入省し、港湾建設や技術研究に携わりました。その後、政界に転身し、衆議院議員を4期務め、国土交通副大臣も歴任しました。

経歴

1941年：福岡県糟屋郡須恵町に生まれる
1964年：九州大学工学部卒業
1964年：運輸省入省
1991年：運輸省第四港湾建設局長
1992年：運輸省港湾技術研究所長
1994年：運輸省退官
1996年：第41回衆議院議員総選挙で初当選（福岡4区、自民党）
2001年：内閣府大臣政務官（科学技術担当）に就任
2006年：安倍内閣で国土交通副大臣に就任
2009年：第45回衆議院議員総選挙で落選
2010年：第22回参議院議員通常選挙で落選
2011年：政界引退を表明

政治活動

渡辺具能は、自民党の衆議院議員として、主に国土交通分野で活躍しました。国土交通副大臣としては、災害対策関係施策、国土関係施策、社会資本整備関係施策の総括を担当しました。

郵政民営化法案の採決では、本会議で棄権したものの、その後の衆議院解散を経て、法案に賛成しました。この一件は、当時の自民党内の混乱を象徴する出来事として知られています。

所属していた議員連盟としては、北京オリンピックを支援する議員の会、日韓議員連盟、トラック輸送振興議員連盟、日朝国交正常化推進議員連盟などがあります。

政界引退

2011年、渡辺具能は政界引退を表明しました。引退の理由として、「ポピュリズム政治への脱力感」や「後援会の皆様への感謝」を挙げています。しかし、背景には、支援していた古賀市長の不祥事や、それに対する不信感の高まりがあったとも報じられています。

政策・献金

渡辺具能は、選択的夫婦別姓制度に反対の立場を取っていました。また、道路特定財源を資金源とする団体や、九州新幹線の建設受注企業などから献金を受けていたことが明らかになっています。

人物

息子は弁護士の渡邉元尋です。

逮捕歴

2011年3月、山口県内の県道で速度超過により道路交通法違反で逮捕されています。

著書

『液状化読本 : メカニズムと対策Q&A』山海堂、1995年6月
『液状化はこわくない : メカニズムと対策Q&A』山海堂、1995年7月、ISBN 4381009002
『本音でしゃべらないと! : これでハッキリ見える日本の問題』ウェイツ、2006年11月、ISBN 4901391755

関連項目

近未来政治研究会
宮内秀樹 - 元秘書で渡辺の後継議員。
西松建設事件

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