渡辺玲子

渡辺玲子：類まれなる才能を持つヴァイオリニスト

渡辺玲子（わたなべ れいこ、1966年7月16日 - ）は、東京都出身のヴァイオリニストです。幼少の頃より音楽の才能を発揮し、国内外で目覚ましい活躍を遂げています。

幼少期から才能を開花

3歳半からヴァイオリンを始め、スズキ・メソード吉祥寺センターにて松井宏中に師事しました。7歳からは桐朋学園子供のための音楽教室に通い、鈴木共子の指導を受けました。中学生時代には田中千香士に師事し、1981年には第50回日本音楽コンクールで、当時最年少の15歳で第1位を受賞、第1回増沢賞も受賞しました。

音楽の道をひたすらに

1982年には、NHK交響楽団「若い芽のコンサート」でバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番を共演。同年、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校に入学しますが、独学を決意し2年生で中退。その後、大学入学資格検定（大検）に合格しています。1984年には、ヴィオッティ国際音楽コンクールに出場し、第1位なしの第2位を受賞。同年のロン＝ティボー国際コンクールでは、審査員であったジョセフ・フックスと出会いました。

ジュリアード音楽院へ留学

1985年、フックスが教鞭を執っていたジュリアード音楽院のオーディションを受け、同年9月に全額奨学生として入学し、フックスに師事しました。室内楽はヤコブ・ラタイナー、フェリックス・ガリミア、サミュエル・ローズに学んでいます。1986年には、パガニーニ国際コンクールで第1位なしの第2位を受賞。1992年にジュリアード音楽院を卒業しました。

国際的な演奏活動

1992年、ジュリアード音楽院卒業前にネーメ・ヤルヴィ指揮フィルハーモニア管弦楽団と共演し、ロンドンデビューを果たしました。その後はニューヨークを拠点に活動し、ソリストとして数々のオーケストラと共演しています。

ディスコグラフィー

ベルク：ヴァイオリン協奏曲&室内協奏曲（1997年）
マイ・フェイヴァリッツ（1998年）
バッハ：無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ（2001年）
ショスタコーヴィチ チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲（2003年）
カルメン・ファンタジー（2008年）
SOLO（2012年）

近況

2004年4月、国際教養大学の特任助教授に就任。2005年には、第35回エクソンモービル音楽賞の洋楽部門奨励賞を受賞しました。

公式サイト)

渡辺玲子の演奏は、その卓越した技術と豊かな音楽性で、聴衆を魅了し続けています。今後の活躍も期待される、日本を代表するヴァイオリニストの一人です。

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