渡辺祥子

渡辺 祥子について

渡辺祥子（わたなべ さちこ）は1941年生まれの日本の映画評論家で、本名は松本祥子です。夫は映画評論家の筈見有弘であり、彼女自身も日本映画ペンクラブの代表幹事を務めるなど、映画界における影響力のある人物です。埼玉県に生まれた彼女は、1959年に共立女子大学文芸学部芸術学科を卒業し、雄鶏社に入社しました。ここで月刊「映画ストーリー」の編集部に勤務し、その後はフリーの編集者として活動しながら映画評論をおこなうようになりました。

彼女の映画批評家としてのキャリアは、特に「映画ストーリー」での経験を通じて培われました。同誌在籍中に筈見有弘と結婚し、以後彼とともに多くの著書を共に編著しました。

主な業績

1993年には、夫との共同監修により『映画・ビデオ・テレビ外国俳優大事典』を発表し、この本は淀川長治賞を受賞するなど高く評価されました。彼女の作品は、映画の裏側にある文化や歴史を探求し、一般読者に映画をより深く理解してもらうための架け橋として機能しています。

著作

渡辺は多くの著書を持ち、その中には以下のようなものがあります。

• - 単著

- 『食欲的映画生活術』（早川書房、1992年）
- 『映画とたべもの』（ぴあ、2005年）
- 『「食」の映画術 : 映画の中の食べ物から見た世界』（近代映画社、2009年）

• - 共著

- 『ハリウッド・スキャンダル : アメリカ映画界の光と影』（近代映画社、2002年）
- 『プロが選んだはじめてのミステリー映画』（近代映画社、2007年）

• - 編著

- 『ブラッド・ピット&ハリウッド・ホット・スターズ』（近代映画社、1996年）
- 『オードリー・ヘプバーン : 聖少女の微笑』（芳賀書店、1974年）

• - 監修

- 『映画・ビデオ・テレビ外国俳優大事典』（芳賀書店、1993年）
- 『アカデミー賞記録事典』（キネマ旬報社、2013年）

• - 翻訳

- 『年上の女』（ヘラルド・エンタープライズ、1979年）

特徴

映画に対する彼女の視点は、食文化や社会問題などを交えたユニークなものです。気軽に楽しめる映画から、深いメッセージを持つ作品まで多岐にわたる評論を行っており、彼女の著作は映画愛好者や専門家にとって貴重な資料となっています。彼女の活動は映画界に新たな視点を提供し、多くの人々に映画の楽しみを伝えるものとなっています。

まとめ

渡辺祥子は、映画評論を通じて日本の映画文化を深める役割を果たし、多くの読者に新たな視点を提供する存在として活躍し続けています。彼女の著作は、映画を愛する全ての人々にとっての宝の山とも言えます。

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