渡邉和雄

渡邉和雄調教師：南関東競馬を代表する名伯楽

渡邉和雄調教師は、1972年1月21日、群馬県で生まれました。その父は、高崎競馬場で活躍した名調教師、渡邉和泰氏です。渡邉和泰氏は、四歳優駿（のちの高崎ダービー）や、グレートサーペンで1988年の北日本マイルチャンピオンシップ南部杯を制覇するなど、輝かしい戦績を残しました。この南部杯制覇が、渡邉和雄氏が調教師を志すきっかけとなったと言われています。

幼少期から競馬に囲まれた環境で育った渡邉氏は、麻布大学獣医学科を卒業後、大井競馬場の田中康弘厩舎で厩務員として経験を積みます。そして、2007年6月1日、念願の調教師免許を取得。2008年4月、満を持して自身の厩舎を開業しました。開業初戦は、同年4月7日に行われた大井競馬場4レース。シゲルトップウに騎乗しましたが、14着と結果を残せませんでした。しかし、約5ヶ月後の9月2日、ヤマトコウシュウが勝利を収め、悲願の初勝利を飾ります。

その後、地道な努力を重ね、2014年9月15日、大井競馬場で開催された東京記念でユーロビートに騎乗し、念願の重賞初制覇を達成しました。翌2015年には、同じユーロビートで盛岡競馬場のマーキュリーカップを制覇。ダートグレード競走初制覇という快挙を成し遂げます。

そして、2023年、最大の快挙が訪れます。管理馬のミックファイアが、ジャパンダートダービーを制覇。JpnI競走初制覇を果たし、関係者を歓喜の渦に巻き込みました。ミックファイアは、羽田盃、東京ダービーと無敗で勝ち上がり、ジャパンダートダービー制覇によって、22年ぶりの南関東三冠を無敗で達成するという偉業を成し遂げたのです。

渡邉和雄調教師は、ユーロビート、クレイジーアクセル、ミックファイアなど、数々のダートグレード競走優勝馬を輩出しています。その他にも、ウマノジョー、ロードクエスト、セイカメテオポリス、グランパラディーゾなど、多くの重賞優勝馬を管理し、南関東競馬を代表する名調教師としての地位を確立しています。

渡邉和雄調教師の卓越した調教技術と、馬への深い愛情が、数々の名馬を育成し、数々の勝利を呼び込んでいることは間違いありません。これからも、その手腕に期待が集まります。

主な管理馬

ダートグレード競走優勝馬
ユーロビート（東京記念、マーキュリーカップ、他）
クレイジーアクセル（東京湾カップ、ノースクイーンカップ、他）
ミックファイア（羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー、他）
重賞競走優勝馬
ウマノジョー（大井記念）
ロードクエスト（せきれい賞、OROカップ）
セイカメテオポリス（戸塚記念、オグリキャップ記念、他）
* グランパラディーゾ（読売レディス杯）

彼の今後の活躍から目が離せません。

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