渡邉雄大

渡邉 雄大 (わたなべ ゆうた)

1981年9月19日生まれの渡邉雄大は、新潟県三条市出身の元プロ野球選手です。彼は左投げ左打ちの投手で、これまで日本のプロ野球で数々の輝かしい成績を残してきました。彼の野球人生は彼の教育機関から始まります。

経歴

プロ入り前

渡邉は、三条市立四日町小学校で野球を始め、その後三条市立第一中学校で軟式野球を続けました。長岡市の中越高校に進学すると、3年生の春にエースとして活躍し、春季北信越大会で決勝に進出しました。夏の新潟大会では、4回戦を完封し、準々決勝を完投勝利するなど、注目の選手となりますが、決勝戦で日本文理高校に敗れ、甲子園出場の夢は叶いませんでした。次に青山学院大学に進学し、投手としてのフォームをスリークォーターからサイドスローに変えましたが、この時点で大学公式戦への登板はありませんでした。

2013年12月にはBCリーグドラフト会議で新潟アルビレックス・ベースボール・クラブから指名され、ここから彼のプロキャリアが始まります。背番号は51に決まりました。

BCリーグ・新潟時代

2014年のシーズンで渡邉は19試合に登板し、77回1/3を投げた結果、7勝2敗、2完投、防御率2.91を記録しました。次の年も同様に活躍し、33試合に登板し、87回1/3を投げて6勝3敗、防御率2.78を達成します。2016年には中継ぎとして32試合登板し、防御率2.70と安定した成績をおさめました。

2017年のシーズン中には最優秀防御率のタイトルも獲得し、最も重要な展開として、この年のドラフトで福岡ソフトバンクホークスから育成6位で指名されます。契約が結ばれた後、背番号は140に設定されました。

ソフトバンク時代

2018年は二軍で14試合に出場し、1勝0敗1セーブを記録。シーズンのオフには台湾で行われたアジアウインターベースボールリーグに参加し、防御率1.00で安定したピッチングを見せました。2019年には16試合登板で1勝1敗、防御率3.86でしたが、シーズン中に支配下選手契約が結ばれました。

2020年8月にはプロ初登板を果たしますが、左肘の故障に悩まされ、その年は一軍に戻ることができませんでした。2021年はリハビリを経て6試合登板したものの、10月には戦力外通告を受けました。

阪神時代

2021年12月に阪神タイガースに育成選手として入団。2022年にはオープン戦での活躍を見せ、開幕から中継ぎとして定着しました。初勝利を挙げたが、シーズン中に新型コロナ感染や背中の怪我で登録を抹消される場面もありました。2023年は結果が振るわず、最終的に戦力外通知を受けましたが、彼は現役続行を目指して努力を続けました。

現役引退後

現役を引退した渡邉は、故郷の福岡ソフトバンクホークスに戻り、育成部スタッフとして新たな道を歩み始めました。

選手としての特徴

彼の投球スタイルは左サイドスローで、最速143km/hのストレートを投げます。また、スライダーやツーシームなどの変化球も駆使し、制球力に優れています。特にスライダーは大きく曲がるため、バッターにとって多くの難しさをもたらしました。

人物

渡邉の愛称は「なべじい」で、これは福岡ソフトバンク時代から使われているもので、OBの渡辺正和から受け継がれました。彼はプロ生活を通じて、家族の支えに感謝し、将来への希望を抱いています。特に家族との生活に重きを置き、次世代の選手として成長するための基盤を築いています。

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