温湯温泉 (青森県)

温湯温泉（ぬるゆおんせん）

温湯温泉は、青森県黒石市、黒石温泉郷に位置する温泉地です。その名は、泉温が高いにもかかわらず、入浴後に体がよく温まることに由来すると言われています。

泉質

泉質は、ナトリウム-塩化物泉です。源泉温度は約60℃と比較的高いのが特徴です。

効能

温湯温泉は、胃腸病、リューマチ、神経痛などに効果があると言われています。

温泉街の風景

温泉街の中心には共同浴場「鶴の湯」があり、その周辺には明治後期から大正時代にかけて建てられた木造の温泉客舎が点在しています。これらの建物は、温泉地独特の、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。

多くの温泉客舎では内湯を持たず、宿泊客は「鶴の湯」などの外湯を利用する、昔ながらの湯治スタイルが守られています。ただし、近年では内湯を備えた旅館も存在します。

温湯丑湯まつり

毎年7月下旬の土用の丑の日に近い週末には、「温湯丑湯まつり」が開催されます。この祭りは、牛の形をした御神体を温泉に入れるというユニークな行事です。

温湯こけし

温湯温泉は、温湯こけしの発祥地としても知られています。この地域で作られるこけしは、独特の表情と温かみのあるデザインが特徴で、多くの人々に愛されています。こけしで有名な温泉地としては、他に遠刈田温泉、土湯温泉、鳴子温泉などがあります。

歴史

温湯温泉の開湯は、400年以上前に遡ります。言い伝えによれば、脚を怪我した鶴が温泉で傷を癒し、7日間で回復して飛び去ったことから、「鶴泉」または「鶴羽立」と呼ばれるようになったとされています。この伝説は、共同浴場の名前に今も残っています。

明治時代に発生した火災により、温泉に関する多くの歴史資料が焼失してしまい、大火以前の詳しい歴史は不明な点が多いです。

共同浴場は2001年11月8日に改築され、開湯伝説にちなんで「鶴の湯」と命名されました。

アクセス

弘南鉄道弘南線 黒石駅から弘南バスで約20分

周辺情報

津軽こけし館
津軽伝承工芸館
落合温泉
板留温泉
青荷温泉

関連項目

温泉
温泉街
外湯
温泉番付
日本の温泉地一覧

外部リンク

温湯温泉 - 黒石観光協会
温湯温泉郷 - 松の湯交流館
鶴の名湯 温湯温泉

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