湘州

湘州（しょうしゅう）

湘州は、中国にかつて存在した州で、晋代から南北朝時代にかけて、現在の湖南省一帯に設置されていました。

概要

湘州は、その成立と廃止を繰り返した歴史を持っています。

西晋時代: 307年（永嘉元年）に西晋によって荊州から長沙・衡陽・湘東・邵陵・零陵・営陽・建昌の8郡と、江州から桂陽郡が分離され、湘州が立てられました。州治は臨湘県に置かれました。
東晋時代: 328年（咸和3年）に東晋によって湘州は一度廃止されました。その後、335年（咸康元年）には建昌郡も廃止されています。しかし、412年（義熙8年）に再び湘州が立てられましたが、416年（義熙12年）には再び廃止され、荊州に編入されました。
南朝宋時代: 422年（永初3年）に南朝宋により荊州が分割され、再び湘州が立てられました。しかし、431年（元嘉8年）には再び廃止され、荊州に編入されています。439年（元嘉16年）に荊州が分割され、再び湘州が立てられました。この時、巴陵郡が湘州に属しましたが、後に郢州に転属しています。453年（元嘉30年）には、広州の始興・臨賀・始安の3郡が分離されて湘州に属し、湘州には合計10郡が属しました。
南朝梁時代: 540年（大同6年）には、南朝梁により始安郡に桂州が置かれ、湘州から分割されました。
* 隋時代: 589年（開皇9年）に隋が南朝陳を滅ぼすと、湘州は廃止され、潭州と改称されました。

このように、湘州はその短い歴史の中で、設置と廃止、所属する郡の変更を繰り返しました。その変遷は、当時の政治情勢を反映するものと言えるでしょう。

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